スモッグに覆われる中国・北京(2016年11月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米メリーランド大学(University of Maryland)の卒業式で、中国人の女子留学生が母国の大気汚染や政治を否定的に米国のそれと比較するスピーチを行ったため、ソーシャルメディア上でこの女性に対する批判が集まっている。

 中国生まれの楊舒平(Yang Shuping)さんはメリーランド大学の卒業スピーチで、中国で育った後に米国に来たことは「清新な空気」を吸うようなものだったと述べたのを皮切りに、「空港の外で息を吸って吐いた時、自由を感じた」「空気はとても甘くて清新で、本当にぜいたくだった」などと語り、悪名高い中国の大気汚染や、同じく息苦しいほどの政治的発言に対する抑圧と比較するような言葉を並べた。

 楊さんのスピーチを捉えた動画は、後にユーチューブ(YouTube)に投稿されると、インターネット上での反応は迅速かつ辛辣(しんらつ)なもので、楊さんに対し中国語と英語の双方で米国にとどまれと非難するコメントが現れた。

 中国の国営メディアも悪意あるコメントを引用し、スピーチに対する批判を内包した報道が行われた。人民日報(People's Daily)の英語版ウェブサイトには「偏見を抱えた卒業スピーチ、メリーランド大学の中国人学生に批判」という見出しの記事が掲載され、最も閲覧数の多い記事となった。

 一方、中国国営英字紙・環球時報(Global Times)に掲載された記事によると、楊さんは批判の高まりを受けて謝罪したという。だが結果的に、中国には批判的な言動が存在する余地がほとんどないとする楊さんの指摘を証明したような形となった。
【翻訳編集】AFPBB News