デマに踊らされ混乱するイタリア…

写真拡大

2017年5月19日(現地時間)「麻しん(はしか)」の流行が続くイタリアで、子どもが6歳までに指定された12の病気の予防接種を受けていなければ保護者に罰金が科せられ、国立の保育園や小学校への入学も認めないとする政令が発表されたと、海外の複数のメディアが伝えている。

ワクチンに関する誤情報が流布

2017年の2月ごろから欧州各国で麻しん患者が増加していることが世界保健機構(WHO)などによって指摘されているが、5月19日付のBBCによるとイタリアは特に増加率が高く、昨年度同時期の3倍の麻しん患者が発生している。

パオロ・ジェンティローニ伊首相はその要因として、麻しんの予防接種を受けている2歳未満の子どもの数が、WHOの推奨接種率である95%を下回る80%以下になっていると指摘。ワクチン接種率を向上させるため、6歳までに「ポリオ」「ジフテリア」「破傷風」「B型肝炎」「インフルエンザ」「B型、C型髄膜炎」「麻しん」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)」「風しん」「百日咳」「水ぼうそう」の計12種類の予防接種を受けることを義務化すると発表した。

20日付のAFPはイタリアでワクチン接種率が低下している原因として、「ワクチン接種反対団体などが誤情報を流し、ワクチン接種を忌避するような風潮を作り出している」とする同国保健相のコメントを掲載。BBCもねつ造論文で麻しん・風しん混合(MR)ワクチンを接種すると自閉症になると発表したアンドリュー・ウェイクフィールド元医師の説がいまだにイタリアでは信じられていると指摘し、不正な主張によって欧州の子どもの健康が危機に晒されていると警告している。