フィリピン南部ミンダナオ島のイリガンで、車でマラウィから避難してきた住民の車を調べる警察官ら(2017年5月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は24日、同国南部で前日に戒厳令を布告したのに続き、対象地域を国内全土に拡大する可能性を示唆した。

 ドゥテルテ氏は23日、治安部隊とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う武装勢力との間で戦闘が起きたことを受け、約2000万人が住む南部ミンダナオ(Mindanao)島やその周辺の地域全域に戒厳令を布告していた。

 ドゥテルテ氏は翌24日、ミンダナオ島に近いことを理由に、中部ビサヤ(Visayas)諸島にも戒厳令を出すことを検討していると明かし、さらに首都マニラ(Manila)のある北部ルソン(Luzon)島にも同様の措置を取る可能性を示唆。「もしすでにISIS(ISの別称)がルソン島にまで足場を築いていると考えるならば、テロリズムは全く遠い話ではない」と語り、「国民を守るため、全土に戒厳令を布告するかもしれない」との考えを示した。

 ドゥテルテ氏は同日、ミンダナオ島の都市マラバン(Malabang)で警察署長がイスラム過激派組織の戦闘員に斬首され死亡したことも公表。「マラバンで、警察署長が帰宅途中にテロリストたちの検問で止められ、テロリストはその場で首を切ったようだ」と語り、イスラム過激派との戦闘のためとしてミンダナオ島に布告した戒厳令を正当化した。
【翻訳編集】AFPBB News