日本が後半攻勢もウルグアイに0-2敗戦 U-20W杯16強を懸け第3戦でイタリアと激突へ

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序盤にエース小川が負傷退場する緊急事態 久保がスクランブル出場も崩せず

 U-20ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦、日本対ウルグアイは試合序盤にエースFW小川航基が負傷退場。

 FW久保建英を緊急投入する事態となるなか、前半と後半の終盤に喫した失点が重くのしかかり、0-2で敗戦した。

 両チームとも第1戦に勝利しており、勝った方がグループリーグ突破を決める一戦に向けて、内山篤監督はダブルボランチを南アフリカ戦から入れ替え、MF市丸瑞希とMF原輝綺を抜擢。また久保は2試合連続のベンチスタートとなった。

 試合は前半10分、日本がミスから大ピンチを招く。DF富安健洋のコントロールミスをデラクルスに奪われ、GK小島亨介と1対1に。デラクルスがシュートをゴール左に外したものの、一瞬も気も抜けない状況が続いた。

 そして同16分には小川がボールを奪いに行く際に左ひざを不自然な形でついてしまい、ピッチに倒れ込む。背番号9のエースは苦悶の表情を浮かべると、そのまま担架に乗せられて運ばれ、ピッチサイドで応急処置を受けたものの4分後に負傷交代。久保がスクランブルで投入されることになった。

 その後は膠着した展開が続いたが、同38分に試合が動く。日本の左サイドを崩されると、最後はDF陣がFWスキアッパカッセの巧みなフェイントでかわされ、ゴール左隅に決められて失点。0-1で前半を折り返した。

 2試合連続で先制された日本は、後半10分に相手のミスを突き、市丸のループシュートを相手GKが右手で弾いたところを久保がヘディングで合わせた。また同13分に久保のドリブルシュートを相手GKが弾いたところを堂安がヘディングで詰める。しかし、どちらのシュートもウルグアイの必死の守備によって、ゴールラインを割れなかった。

 日本は最後まで攻め立てたものの、後半44分にDFオリベラに決定的な追加点を許し、この世代の南米王者の試合巧者ぶりの前に最後までゴールを割れなかった。27日に行われるグループリーグ最終戦イタリア戦は、決勝トーナメント進出を懸ける大一番となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi