写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト 写真部)

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[U-20ワールドカップ・GS2節]日本-ウルグアイ/5月24日/韓国・水原
 
 5月24日、U-20ワールドカップのグループD第2戦、日本対ウルグアイが韓国の水原ワールドカップ・スタジアムでキックオフされた。
 
 初戦で南アフリカを2-1で下した日本は、スタメン3名を入れ替え。ボランチは板倉と坂井に代えて原と市丸、右SBは初瀬ではなく藤谷を先発させた。
 
 一方、第1戦でイタリアを1-0で下したウルグアイは、今回のユーベ移籍が決まっているMFベンタンク―ル、アトレティコ・マドリーB所属のFWスキアッパカッセ、バルセロナBのDFブエノなどベストメンバーを揃えてきた。
 
 試合前に同じD組のイタリアが南アフリカを2-0で下したため、勝ったほうは決勝トーナメント進出が決定する一戦だ。

 日本は8分、船木の左サイドのクロスから小川が飛び込むが惜しくも触れられず。その1分後にはペナルティーエリア外から岩崎がミドルを放つが、これは枠を外れた。

 10分には冨安がトラップミスからデ・ラ・クロスにボールを奪われて大ピンチに。しかし、相手のシュートミスで日本は事なきを得た。

 16分、日本にアクシデント。着地で左膝を痛めたエースの小川がピッチにうずくまる。このままプレー続行不可能になり、20分に15歳の久保がピッチに送り込まれた。

 その久保は27分に巧みなトラップからペナルティーエリア内に侵入したが、相手のチャージに潰される。ファウルの笛も鳴らなかった。

 すると38分、ウルグアイが先制ゴールを奪う。最終ラインからのロングボールに右SBロドリゲスが抜け出すと、ペナルティーエリア内のスキアッパカッセにパス。背番号9は素晴らしいワンフェイクで日本守備陣をかわして右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 ウルグアイは44分にもバルベルデが惜しい直接FK。日本はなかなか攻撃の形を作れないまま、1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。

 両チームとも交代なしで迎えた後半、49分にスルーパスからカノッビオが抜け出して日本がピンチ。しかし、GK小島が良いタイミングで飛び出して相手のファウルを誘って防いだ。

 日本は65分、相手からボール奪取に成功した市丸が巧みなループシュート。相手GKが右手を伸ばして何とか触ったルーズボールは、ペナルティーエリアの久保の前にこぼれ、ヘディングシュートを狙うが、ゴールポストの上を超えた。

 58分、ドリブル突破でペナルティーエリアに侵入した久保がシュート。GKが弾いたボールを堂安がヘディングで狙うが、こちらもクリアされる。66分には久保のスルーパスから岩崎が決定機を迎えるが、ゴールネットは揺らせなかった。

 残り15分はウルグアイが守り、日本が攻める展開に。日本は80分、原に代えて10番の坂井を投入した。84分には堂安が直接FKを狙うが、コースが甘く相手GKに楽々とキャッチされた。87分には三好と久保の連携でペナルティーエリアに侵入するが失敗。88分には三好を下げて高木を入れた。

 しかし91分、ウルグアイが決定的な2点目。スルーパスに抜け出したオリベイラが、左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。日本は一瞬の隙を突かれた。

 結局、試合はこのまま0-2で終了。21日のグループD最終節で日本はイタリア、決勝トーナメント進出が決まったウルグアイは同日に南アフリカと対戦する。

【U-20W杯|日本 0-2 ウルグアイ PHOTO】小川負傷で久保投入も決定力不足に泣く