浦和がACL敵地で済州に完敗 カウンターから痛恨の2失点、ベスト8進出に暗雲漂う

写真拡大

序盤にパスミスから先制点献上、リズムつかめず

 浦和レッズが敵地での初戦を落とした。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第1戦、敵地で済州ユナイテッド(韓国)と対戦した浦和は、攻めあぐねてカウンターから失点し0-2で敗れた。

 浦和は5月4日のリーグ戦、鹿島アントラーズ戦で侮辱的言動がありリーグ2試合出場停止となったDF森脇良太が、その鹿島戦以来の公式戦出場となった。前線ではFWラファエル・シルバの負傷欠場でFWズラタンが起用された。

 済州は本拠地のワールドカップ競技場がU-20ワールドカップ開催中のために使用できず、照明設備のない済州総合競技場でのゲームになったため、平日のデーゲーム開催となり客席は9割近くが空席というゲームになった。

 浦和はあまりにもアッサリと先制点を許した。前半7分、MF阿部勇樹の不用意な縦パスをカットされたところからカウンターを受けると、済州は右サイドに展開。FWファン・イルスのクロスをMFマルセロがヘディングで叩いてゴール左に決めた。マルセロには森脇がマーカーとしてついていたが、競ることもできずにヘディングを許した。

 その後は浦和がボールを圧倒的に保持するも、有効な縦パスは入らず、逆に不用意なパスミスからカウンターを誘発する悪癖を見せてしまった。浦和はズラタンに数度のシュートチャンスがあったものの決定力を欠き、0-1で前半を折り返した。

アディショナルタイムに痛恨の2失点目

 後半に入ると浦和も相手の守備を切り崩す攻撃を見せ始め、同7分にFW興梠慎三が抜け出してシュートを放ったが枠外。さらに同8分には興梠のラストパスをFW武藤雄樹が相手GKと入れ替わるタイミングのヘディングで狙ったが、戻ったDFにクリアされた。

 浦和はMF柏木陽介のCKからズラタンが際どいヘディングシュートを放つ場面はあったが、その後の時間帯で流れの中での決定機を作り出すことはできず。逆にアディショナルタイムにはロングカウンターからFWジン・ソンウクにゴールを許して0-2とされタイムアップとなった。

 ホームで迎える第2戦に向け、重くのしかかる追加点を最後に許してしまった浦和は、2点ビハインドからの逆転を期すことになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images