何が起きているのか。大分県豊後大野市の山あいの集落で地割れが見つかり、亀裂がどんどん広がっている。付近の9世帯17人に避難勧告が出された。

 

道路も田んぼも真っ二つに割れている。先週火曜日の16日(2017年5月)に突然、地割れが起き、おとといの22日には81か所にも確認され、今も増え続けている。

  

現場近くの住民は「怖い、日に日に大きくなっとる。こんなことは初めて。田んぼも家も流れて行くかもしれない」と不安そうに語る。

 

22日は地割れの幅が17センチだったが、きのう23日には21センチになった。豊後大野市によると、最大1時間で3ミリ広がるところもあるという。東西300メートル、南北400メートルの範囲で囲まれているが、拡大の可能性もある。

 

これから田植えのシーズンだが、米農家の後藤啓文さん(68)は「水が亀裂の中に入っていくので、田植えはもう諦めんと。3分の1はダメになる」と残念がる。この地域で収穫される米は「綿田米」といわれ、江戸時代に地元の藩主に献上されていたブランド米だ。

 

司会の小倉智昭「九州には大きな地震があったので、大分のみなさんもご心配でしょう。断層とは関係ないのですか」

警戒区域は立入制限

 

森本さやかアナが答える。「そのあたり、難しいところです。いま地割れがどんどん広がっているので、綿田地区の周辺を警戒区域にして調査員、住民以外は立入禁止になっています」

 

専門家の見方を紹介する。現地へ調査に入った九州大学工学研究院の池見洋明助教は「原因は地滑りではないか。地下水が上昇し、地面が動いた。今月の12日(2017年5月)に86.5ミリの大雨が降り、田んぼの水と重なり、地下水が一気に増えてしまって地滑りが起きたのではないか。今後、梅雨になると崩落の危険もある」

 

東京大学名誉教授の笠原順三さんは「地滑りの可能性が8割だが、火口底の崩落の可能性も2割ある。これが起きると、半径10キロの範囲で震度6程度の揺れが起こる可能性もある」と見ている。

小倉「みなさん、しばらく戻れないでしょうね」