栄養学が確立された現代では、人間の健康にとって食が重要な関わりを持つことは誰もが知っている。東洋医学に「医食同源」という言葉があるとおり、中国では古くから食と健康のつながりが認識されてきた。しかし、今日の日本で聞かれる「食育」、つまり食と教育のつながりについてはあまり深くは認識されていないようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 栄養学が確立された現代では、人間の健康にとって食が重要な関わりを持つことは誰もが知っている。東洋医学に「医食同源」という言葉があるとおり、中国では古くから食と健康のつながりが認識されてきた。しかし、今日の日本で聞かれる「食育」、つまり食と教育のつながりについてはあまり深くは認識されていないようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の小学校における給食について紹介する記事を掲載し、「日本の給食という教育に関心せざるを得ない」と論じる記事を掲載した。

 中国の学校では基本的に給食の制度がなく、子どもたちは午前の授業が終わると自宅に帰って食事と休息をとり、午後にまた登校するのが一般的だ。低学年のころは登下校の安全を考慮して送り迎えをする家庭も多く、小学生の子どもがいる家庭の1日はとても忙しいものとなる。こうした中国の状況からすると、日本の給食制度は保護者にとって有難い制度であり、中国の保護者からすれば羨ましいかぎりのものと映るようだ。

 しかし、記事が注目しているのは、学校でだだ食事が提供されることではなく、給食の時間も子どもたちにとっての教育の場として用いられていることであり、「日本の教育で学生たちが高い素養を示して、関心せざるを得ない」としている。たとえば、日本では食事の配膳を子どもたちが自ら行い、後片付けまで出来るように当番制で運営されていることが中国人からすれば驚愕の光景に映るようだ。

 また、給食のメニューは栄養士の指導のもと管理されており、子どもたちも献立から自分たちが口にしているものの栄養について学ぶ機会となっていると評価した。中国では昼ごはんを外で買って簡単に済ませるともできるが、食の安全や衛生面を心配し、子どもに買い与えたがらない親も多い。日本人からすれば給食は楽しみの時間としての記憶にすぎないかもしれないが、給食の制度が一般的でない国から見た感想を考慮すると、子どもたちが良質な習慣と食事が健康に与える影響を学ぶ場になっており、教育として大きな役割を果たしていることを改めて認識させられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)