3代目ジェームズ・ボンドとして知られるロジャー・ムーアさん 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

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 「007」シリーズの3代目ジェームズ・ボンドとして知られる英俳優ロジャー・ムーアさんが、がんとの闘いの末、スイスで亡くなった。5月23日に、ムーアさんのツイッターで家族が声明を発表して明らかになった。享年89歳。

 ムーアさんは、1927年英ロンドン出身。警察官の息子として生まれ、高校を中退後、映画会社でアニメーション制作の見習いとして働いた。44年に、友人の勧めで映画「シーザーとクレオパトラ」にエキストラ出演した際、ムーアさんの長身&精悍なルックスが共同監督ブライアン・デズモンド・ハーストの目に留まり、俳優としてのキャリアがスタートした。

 クレジットなしでいくつかの作品に出演した後、62年から69年まで放送された英ドラマ「セイント 天国野郎」に主演。73年、46歳の時に、シリーズ第8作「007/死ぬのは奴らだ」でショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビーに続くボンド役に起用されて世界的スターとなった。85年の「007/美しき獲物たち」まで7本に主演し、それまでのイメージとは異なるユーモラスなボンド像を確立した。

 ムーアさんは、俳優業以外にユニセフ親善大使などのボランティア活動にもかかわり、03年に「サー」の称号を授与された。また、07年にはハリウッドの殿堂入りを果たした。

 なお、ムーアさんの遺志により、葬儀はモナコで家族だけで執り行われる。