image: Microsoft Surface/YouTube


あの轟音が消える日。

23日、Microsoft(マイクロソフト)は上海のイベントで新「Surface Pro」を発表しました。Surfaceにとっては16カ月ぶりのアップデートとなり、この間に他のメーカーからもラップトップとタブレットの2in1PCは続々と打ち出されています。

とはいえ、それらクローンの中には、見た目は魅力的なものもありますが、デザインもクオリティを兼ね備えたSurface Proに敵うものはほとんどありません。しかも今回のSurface Proは、これまでSurface Proシリーズが抱えていた問題を解決したかもしれないのです。


video: Microsoft Surface


その問題に入る前に、新Surface Proでは「Surface Pro 4」などという名前の後についていた数字がなくなりました。これからSurface Proがどの世代か確認するには、そのマシンが作られた日付を確認する必要があります。あとはコンピューターのプロパティを見て、搭載されたプロセッサがIntel Core m3かi5かi7かを見ればどのモデルなのか識別できます。

で、何の問題が解決されたかっていうと、今回のm3搭載モデルとi5搭載モデルでは、内蔵ファンがなくなったんです。前モデルのSurface Pro 4は、ゲーム『Civilization VI』を1時間もプレイするとものすごい轟音を発していたので、ファンレスで本当に大丈夫なのか、冷却のために性能が犠牲になったりしないのかが注目されます。ちなみにi7搭載モデルには、まだファンがひとつ付いてます。

m3モデルとi5モデルは、ファンがなくなった分だけバッテリーが大きくなりました。またプロセッサの効率向上もあいまって、バッテリーのもちはビデオ再生でSurface Pro 4の平均9時間から13時間に大幅延長すると言われてます。本当ならなかなか良さげですが、実際は試してみるまでわかりません。


video: Microsoft Surface


ただ、ファンをなくしてスピードを上げて、バッテリーライフが延びて…っていうのはよくあるアップグレードです。なので新Surface Proの目玉として、Microsoftは「Surface Pen」もアップグレードしてきました。

まずSurface Penでは、チルト(傾き)が検知されるようになり、鉛筆と同じようにペンの傾きによって線の表現を変えることができます。また入力のタイムラグも21ミリ秒にまで圧縮したと言われています。それはiPadにおけるApple Pencilの半分、Surface Pro 4のペンの3分の1です。

ただSurface Penに関しては、みんながイラストレーターとかだったらすごく嬉しいんだと思いますが、大半の人は多分そうではありません。理想をいえばペン入力のタイムラグはゼロになって、まるで本物のペンで書いているように反応するのがいいんですが、仮にそれが実現できてもみんなが狂喜乱舞するというわけでもなさそうです。

その他のアップグレードのポイントとしては、オプションでLTEモデルが追加されること、Microsoftのダイヤル型デバイス「Surface Dial」がすぐに使える初めてのモバイルデバイスとなることくらいでしょうか。

最後に、アップグレードされなかったことはといえば、新Surface ProにはUSB Type-Cポートがないことがわかりました。ポート類は引き続きUSB Type-A(みんな見慣れた、毎回裏表間違える四角いポート)と、充電は充電ポートで、となっています。

そんなわけで新Surface Proは革新的なリデザインというわけじゃなく、基本的には普通のリフレッシュです。もう一歩野心的な何かがあってもよかったような気がしますし、Type-Cに対応しなかったのは、ちょっとうっかりという感じでしょうか。

新Surface Proはすでに一部の国で予約を開始していて、価格は799ドル(約8万9000円)から、出荷は6月15日を予定しています。

***

(編集部追記) Surface Pro、Surface Studioの日本での発売日を日本マイクロソフトに問い合わせたところ、広報より以下の回答を得ました。

日本での発売日や価格、予約開始日等の情報は26(金)に開催する“Microsoft Japan Surface Event”で発表します

ギズモード・ジャパンは同イベントに参加してその模様をレポートする予定です。お楽しみに!


・MicrosoftからMacBook対抗ノート「Surface Laptop」きました! 4色999ドル
・「Surface Studio」ハンズオンレビュー:試して分かるその価値

top image: Microsoft Surface/YouTube
source: Microsoft, Microsoft(Blog), Surface Pro(PDF), YouTube(1, 2)

Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
(福田ミホ)