16日、韓国・ニューシスによると、44年前の無賃乗車料金を1000倍にして返済した女性が現れた。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。写真は韓国の1万ウォン紙幣。

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2017年5月16日、韓国・ニューシスによると、44年前の無賃乗車料金を1000倍にして返済した女性が現れた。

韓国の国営鉄道「韓国鉄道公社(KORAIL)」大邱(テグ)本部亀尾(クミ)駅は、通学列車に無賃乗車した女性(60)から手紙と現金が入った封筒を受け取ったことを明らかにした。44年前にKORAILで通学していた女性は、駅員が目を離した隙に通学券を1枚盗んだという。

女性は手紙で「44年ぶりに借りているものを返そうと思います」とし、「その瞬間がとても悔やまれ恥ずかしい」と伝えた。また、「長い間、後ろめたい気持ちで、1000倍にして返しても足りそうにないけれど、今からでも返してよかった」と、当時の運賃550ウォン(約55円)の1000倍に当たる55万ウォン(約5万5000円)が封筒に同封されていた。

KORAIL大邱本部の関係者は「過去の過ちを忘れず返済した事は、まだ私たちの社会に良心が生きていることを示す貴重な事例」と述べている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「世知辛い世の中で、心温まる話だ」「これまで後ろめたい気持ちで生きてきたんだな。でも少しは心の重荷が取れてよかった」「私も自分の昔を振り返る機会になった。ありがとう」など、女性の行動を好意的に捉える意見が多く寄せられた。

また、「私も30年ほど前、小学生の時に果物販売のおじさんのトラックからぶどうを盗んだ。私は今30代の大人になったけど、そのおじさんは、おじいさんになった今でもまだトラックで果物を売っている。申し訳なさと罪悪感で、月に一度実家に帰る時に、おじいさんから果物を箱買いしている」と、自身の経験を語るコメントもあった。

改札口でのチケット確認がなく、車中で不定期に車掌が確認に回る信用乗車方式を採用するKORAILでは、今でも無賃乗車が問題となっており「無賃乗車している学生は今もいるぞ。もっと乗車券の確認を強化した方がいい」とする意見も見られた。

その他、「38年前に200万ウォン(約20万円)を借りて、38年経った一昨年に200万ウォンを返してくれた叔母さん、この記事を見ているか?」「その55万ウォンはどのように使うのだろう」などとするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)