モンゴル勢の勢いに呑まれた日本人力士、大相撲5月場所

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■優勝争いはモンゴル勢に

 大相撲5月場所10日目。大関を狙う高安が横綱・白鵬に挑んだ。得意のカチ上げは封じられた形となったが、途中じりじりと押す場面を見せ力が上がったことを証明したが最後は寄り倒しで敗れた。白鵬とは星の差2つつけられ優勝は絶望的となった。

【9日目は】横綱・稀勢の里3敗目 優勝は絶望的に

 さらに先日稀勢の里を破った栃煌山も横綱・日馬富士に寄り切りで敗れ力の差が歴然となった。日馬富士も白鵬同様10連勝を果たし盤石の相撲で優勝争いを演じている。大関・照ノ富士も3日目から8連勝中で調子の良さをうかがわせている。

 横綱2人は先場所の稀勢の里から「横綱とは何たるものか」というものを突き付けられかもしれない。照ノ富士は手中に収めかけていた賜杯を稀勢の里に奪われる形になったから奮起しているのは間違いない。さらに、先場所照ノ富士が琴奨菊相手に変化をしたことにより「モンゴルへ帰れ」と心無い言葉をかけられた。もしかしたらその一言がモンゴル勢全体を奮起させた形となっているかもしれない。

■集中力を欠いた稀勢の里

 一方日本人力士は苦戦を強いられている。先日栃煌山に敗れた稀勢の里は集中力を欠いた気がする。怪我というものもあるのだろうがこんなに早々に優勝争いから脱落したのは昨年の9月場所以来である。それからずっと緊張の糸が張りっぱなしだったがついに緩んだ。さらに残りの日程で対戦するのが玉鷲、照ノ富士、白鵬、日馬富士のモンゴル勢4人と豪栄道が予想され勝ち越しすら難しい状態となった。

 志は低いかもしれないが、まずは今場所は勝ち越しをして来場所元気な姿を見せる。それがファンが望むことだろう。

■今場所の日本人力士は苦戦続き

 上位の日本人力士は稀勢の里を筆頭に豪栄道、琴奨菊、御嶽海、嘉風、千代の国、遠藤と元気がない。正代、勢は白星を先行させているが大関、横綱陣と当たらない番付のため彼らの実力からしてみれば当たり前の成績と言えば当たり前と言える。

 稀勢の里、高安に焦点がいきがちだが、上位陣で奮起する日本人力士がいなかったのは盛り上がりに欠けたのではないかと思う。モンゴル勢の勢いに圧倒された場所となり力の差は歴然となった。

 まだ場所は終わっていない。残りの5番を納得する形で取り切り少しでもいい形で来場所につなげてほしいと思う。そして稀勢の里を見て分かるようにしっかりとした稽古がつめないと勝つことはできないということが明らかになった。来場所はモンゴル勢に対して食い下がれるよう奮起してほしい。