フジテレビの亀山千広社長(写真:Shutterstock/アフロ)

写真拡大

 フジテレビの連続テレビドラマ『貴族探偵』の第6話が22日に放送され、平均視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、またもダウンした。同ドラマは、フジの月曜夜9時台の連ドラ枠“月9”が今クールで30周年を迎え、その記念作として人気ジャニーズアイドルグループ嵐の相葉雅紀を主演に据えた作品だが、前クールの『突然ですが、明日結婚します』が記録した“月9史上最低視聴率”である5.0%を下回る懸念も浮上するほどに苦戦している。テレビ局関係者が語る。

「最近の月9は毎クールのように低視聴率が話題となり、ジャニーズ事務所は『貴族探偵』のために相葉のスケジュールを押さえていたものの、人気グループである嵐の相葉を出すことに当初は難色を示していました。しかし、ジャニーズとしては昨年にSMAP解散のせいでフジの『SMAP×SMAP』を終了させてしまった“借り”もあり、『絶対にコケない』とフジに約束させ、相葉を差し出したのです。そのためフジは、1話だけで1000万円ともいわれるほど多額の制作費・宣伝費を投入しているにもかかわらず、結果は大コケとなっています。

 フジは月9に限らず、ここ数年は連ドラの視聴率は総崩れの状態で、回復の兆しも見えない。すでに現在、大手の芸能事務所は軒並み、自社の俳優をフジに出すことを渋り始めているなか、『貴族探偵』はこれだけ豪華なキャストを揃えたにもかかわらず惨敗してしまいました。これまでは各事務所はフジとのお付き合いもあり、嫌々ながらも俳優を差し出してきましたが、これで一斉にフジのドラマからは手を引くでしょう」

 フジ月9といえば、今年の秋クール(10〜12月期)でジャニーズの木村拓哉主演作がつくられるとも報じられてきたが、同テレビ局関係者は語る。

「ジャニーズとベッタリだったフジの亀山千広社長の退任が決まったこともあり、ジャニーズは正式に木村の出演を断ったもようです。通常では連ドラの主演俳優は遅くても半年前には決まっているものですが、秋クールの月9は企画もキャスティングもほぼ白紙となり、今からゼロから立ち上げていくのは相当厳しいでしょう」

●スポンサー獲得も難航

 また、キャスティングのみならず、スポンサー選びも難航していると別のテレビ局関係がいう。

「月9枠は視聴率苦戦が続いていたものの、過去の長い取引の関係もあり、大手スポンサーが付いてきました。『貴族探偵』のスポンサーにも大企業が名前を連ねています。しかし実は、前クールの『突然ですが〜』が悲惨な数字を叩き出し、さすがにスポンサーは一斉に手を引こうとする動きをみせましたが、フジはなんとか人気グループの嵐の相葉を主役に据え、中山美穂をはじめ松重豊、滝藤賢一、生瀬勝久、仲間由紀恵、広末涼子という主役クラスの俳優をズラリと揃えることで、スポンサーをつなぎとめたのです。広告を出す側の企業の広報部としては、知名度が高い俳優が多数出ていれば、社内的にも通りやすいという事情もあるのです。

 しかし、今回これだけ壊滅的な数字を出されては、さすがに企業側もこれ以上スポンサーを引き受けることはできません。月9でも次クールの『コード・ブルー』は過去のシリーズが高視聴率をマークしているため、今回も一定の数字が見込めるのでなんとかスポンサーは確保できたようですが、秋クールは見通しがまったく立っていないようです。キャスティングもスポンサー確保も絶望的で、さらに企画はほぼ白紙状態というなか、フジは社長が交代して新経営体制になるのを機に、改革の姿勢を世間に示すためにも、『コード・ブルー』を最後に月9枠を終了させることをすでに決定しているという情報が広まっています」

 フジの苦境は続く。
(文=編集部)