Appleは、iPhoneなどのiOS端末向けに搭載しているモバイル端末向けのブラウザ「Safari」について、将来的にページのスクロール速度を高速化する予定であることがわかりました。

通常表示とAMP経由の表示では、ページのスクロール速度が異なる

Googleはモバイル端末でのWebサイトの表示を高速化するため、Accelerated Mobile Pages(AMP)という仕様を定めています。通常とは異なる表示をすることで、高速でページを読み込む手法なのですが、Googleでの検索結果にはこのように「AMP」マークが表示されることがあります。
 

 
この「AMP」マークのついたリンクからWebサイトを開くと、通常とは異なる方法で読み込まれるため、ページを高速表示できるという仕組みです。
 

 

 
著名ブロガーでマークアップ言語の開発者でもあるジョン・グルーバー氏は先日、自身のブログDaring Fireballにて、AMPは高速読み込みを可能にする一方で、iOS上では不具合があると記しました。
 
iPhoneの画面を素早くスクロールさせた際に、指を画面から離してもスクロールが止まらず維持されることを「慣性スクロール」と言いますが、SafariでAMP仕様のページを開くと慣性スクロールの速度が異なります。
 
米メディア9to5Macが公開したスクロール速度比較の動画がこちらです。通常のスクロールでは、指を離してから維持されるスクロール幅は小さいですが、AMP仕様で開いたページでは、指を離した後も長くスクロールしています。
 

 
グルーバー氏はほかにも、AMP仕様でページを開くと、Safariのページ上のテキストを検索する機能や表示ページを簡略化できる「リーダー表示」、また画面上部のステータスバーをタップするとページ最上部までジャンプするiOSの機能などが無効化されることを指摘しています。

今後のアップデートでAMPのようなスクロールに変更へ

このスクロール問題について、AMPプロジェクトの開発者であるMalte Ubl氏(@cramforce)は、投稿型ニュースサイトHacker News上で「Appleにバグを提出し、通常のスクロールと同じように慣性スクロールするよう求めた」ことを報告し、Apple側からは今後のSafariのアップデートで、すべてのページがAMPのようにスクロールするよう変更する旨の返信があったことを明らかにしました。
 
スクロール速度の変更時期は不明で、米メディアMacRumorsによると、先日開発者およびパブリックテスター向けに配信されたiOS10.3.3のベータ版では、まだ新しいスクロール動作には変更されていないとのことです。
 
 
Source:Daring Fireball [1],[2], Hacker News, 9to5Mac, MacRumors
(asm)