スウェーデン南東部ソーデルマンランド(Olof Senestam)

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 スウェーデンの公式観光機関Visit Swedenは、世界最大手のコミュニティー主導型マーケットプレイスを運営するAirbnb(エアビーアンドビー、以下Airbnb)と提携し、国全体をAirbnbのリストに掲載することを発表しました。これにより、公有の土地はすべて誰でも自由に立ち入ることができるというスウェーデンの法律に基づいて、正式な予約なしにAirbnbから滞在先を見つけられるようになりました。

美しい自然のスウェーデンで自由な旅を満喫

 スウェーデンでは、あらゆる湖がプールに、山の頂は頑丈な岩のテラスに、草原は庭に、森はキノコやベリーがぎっしり詰まった食料庫になります。何の気兼ねもなく、朝のジョギングを楽しんだり、広々とした野原を自転車で走り抜けたり、険しい山でトレッキングに挑戦することができます。

 Visit Swedenの米国カントリーマネージャ―、ジェニー・カイザー(Jenny Kaiser)氏は次のように述べています。「こうした自由な楽しみ方ができるのは、スウェーデンの憲法で『自然享受権』が保障されているためです。

(Grizzlybear.se)

自然享受権とは?

 スウェーデンにある移動自由の考え方は、憲法で保障された「自然享受権」に基づく独自の制度です。スウェーデンに住む人だけでなく旅行者も、土地や土地の所有者に損害を与えたり環境を破壊したりしない限り、地方のあらゆる土地に自由に立ち入ることができます。

 多くのスウェーデン人にとって自然享受権は文化遺産であり、国の象徴とみなされることもあるこの権利は各地に古くからある慣習法に由来しており、その起源は中世まで遡ります。

 前出のカイザー氏は「この権利があることで、スウェーデンではさまざまな自然体験を楽しみ、美しい自然を心ゆくまで満喫することができます。スウェーデンには高い山に深い森、美しい島々、静寂に包まれた草原などあらゆる自然があります。今回Airbnbと協力して、スウェーデンを訪れるすべての人を歓迎し、自然享受権を通じてスウェーデンの素晴らしい自然を皆さんに共有してもらうことができます」と紹介しています。

(Filippo C)

家と同じく、自然の中で過ごすときは「傷つけたり、壊したりしない」

 

 スウェーデンでは自然享受権がすべての人に保証されており、個人が所有する非公開の庭や作物が植えられている耕作地でない限りは、誰でも自然に立ち入り、散歩やサイクリング、キャンプなどをどこでもすることができます。自然は万民のものであると考え方は、すべてのスウェーデン人のDNAに刻み込まれているものの、権利には当然大きな義務も伴います。自然の中で過ごす際には、「傷つけたり、壊したりしない」ことが大原則で、これはあらゆるAirbnbのリスティング(お家)に対しても同じことです。

このキャンペーンは2017年5月22日(※スウェーデン時間)よりスタートします。

Visit Swedenについて

 Visit Swedenはスウェーデンの観光振興とイメージアップのためにさまざまな情報を発信する組織です。スウェーデンの魅力を高め、海外からより多くの観光客にスウェーデンを訪れてもらうことを使命とし、国内の各地方や観光業界に携わる企業や組織と協力関係を結んでいるほか、観光業界以外にもさまざまな組織と連携してマーケティング活動やコミュニケーションキャンペーンを企画し、観光地としてのスウェーデンの知名度や注目度アップを図っています。

Airbnb(エアビーアンドビー)について

 2008年8月、Airbnbは米国カリフォルニア州サンフランシスコで創業しました。旅行先で現地の文化とつながり、ユニークな旅行体験をすることで参加できる世界を創り出すことを使命としています。世界191カ国6万5千以上の都市で、一般住宅を有料宿泊する、いわゆる民泊事業を提携・展開しています。宿泊先はアパートや個人宅、城やツリーハウスにいたるまで、何百万というユニークな部屋へのつなぎ役を果たしています。

(編集・甲斐 天海)