22日、韓国の朴槿恵前大統領の支持勢力が三つの派閥に分かれ激しく争っており、互いに告訴・告発まで相次ぐ事態となっている。写真は韓国のウォン紙幣。

写真拡大

2017年5月22日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の支持勢力が三つの派閥に分かれ激しく争っており、互いに告訴・告発まで相次ぐ事態となっている。聯合ニュースなど複数の韓国メディアが伝えた。

朴政権退陣を訴える「ろうそくデモ」に対抗し「太極旗集会」を主宰していた「朴槿恵を愛する会(パクサモ)」と、朴前大統領擁護派により先月結党されたセヌリ党関係者によると、集会を企画・主導してきたパクサモ会長の責任論が浮き彫りになり、パクサモとセヌリ党が分裂の様相を呈しているという。

パクサモ会長は現在、太極旗集会の後援資金数億ウォン(1億ウォン=約990万円)を横領した疑いで他の保守団体から告発され、朴前大統領弾劾宣告当日の3月10日に集会の混乱で死亡した参加者の遺族らからは、業務上過失致死の疑いで告訴されている状態だ。

また太極旗集会を共に実行した団体関係者らは、「セヌリ党一般党員会」を結成しセヌリ党事務総長を兼任するパクサモ会長に辞任を要求している。

さらに太極旗集会の司会者だった韓国ニュースサイトの代表は、新たな団体「太極旗革命国民運動本部」設立の動きに出た。

太極旗集会側は、朴前大統領の弾劾以降、セヌリ党を結成し趙源震(チョウ・ウォンジン)議員を大統領候補に選出したが、趙議員は得票率0.1%(4万2949票)と惨敗だった。この結果を受け、「朴槿恵を愛する会」「セヌリ党一般党員会」「太極旗革命国民運動本部」は、大統領選挙敗北の責任をお互いに押し付け、議論がまとまらない状態が続いている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「金の流れが絶たれたら、すぐに争いか」「金に群がる者たちの姿」「どうせ金のことしか頭にはないのだろう」「主義主張のない団体」「保守という名を汚した者たち」「太極旗(韓国国旗)も汚した」など、新たに設立された団体を含め親朴派団体への厳しい意見が多く寄せられた。

また、「大韓民国で今後10年以内に保守政権が誕生することはない」とする声もあった。(翻訳・編集/三田)