エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、高出力と低燃費を両立させたパワートレインです。最近では充電もできるプラグインハイブリッド(PHV)が次世代車として登場していますが、まだ高価格となっています。

優れた燃費性能によって新車時は高額なハイブリッド車ですが、中古車になると燃費性能は変わらないにもかかわらず価格が下がるため、高いコストパフォーマンスとなります。

そこで今回は、お手頃価格の100万円以下で購入できる中古車のハイブリッドカーを5車種紹介しましょう。

■トヨタ・プリウス

予算100万円以下で購入できるハイブリッド中古車で、最もオススメはトヨタ・プリウスです。

ターゲットとしたいのは、2009年に登場した3代目プリウスで、搭載するエンジンを1.8Lと排気量をアップしたことで高速走行に余裕が出た一方で、燃費は30.4〜32.6km/Lと現在でも高いレベルを誇ります。

3代目プリウス中古車相場を見えると、平均相場はこの3ヵ月の間緩やかな値落ちをしています。流通している中古車は5000台以上と豊富で、その内約1800台が100万円以下となっています。最も多いグレードは1.8Sですが、17インチホイールを装着した1.8Sツーリングも豊富で選ぶことができます。

■トヨタ・アクア

2011年12月に登場トヨタ・アクアは全長4mという取り回しの優れたハイブリッドコンパクトカーです。

2代目プリウスのハイブリッドシステムに改良を加えて、JC08モード燃費は37.0km/L(デビュー当時は35.4km/L)を実現したエコカーです。クロスオーバーモデルのXアーバンやカスタムモデルのG’Sをラインアップするなどバリーションが豊富です。

アクアは現行モデルながら、中古車の流通台数は5700台と非常に豊富です。その中で100万円以下でも購入できるのは約1200台も存在します。

直近3カ月の平均価格の推移を見ても、131万円から125万円と6万円の値落ちに加えて流通台数も増加中で、買いのタイミングです。グレードでは流通台数は1.5Sが圧倒的に多いですが、狙い目は最上級グレードの1.5Gです。

■ホンダ・インサイト

2代目のホンダ・インサイトは3代目トヨタ・プリウスと同じ2009年に登場しました。先代インサイトは2人乗りでしたが、2代目は実用的な5人乗りのハッチバック車です。

IMAというホンダ独自のハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費は22.2〜27.2km/Lを実現しています。1.3Lエンジンのインサイトに加えて、2011年には1.5Lエンジンを搭載した上級グレードエクスクルーシブを設定しました。

プリウスに比べると中古車の流通台数は約780台と少なめですが、その内700台が100万円以下で購入可能となっています。直近3カ月の平均価格も66万から63万円と値落ち基調となっています。中古車のグレードで最も多いのは1.3Gです。このグレードならば、予算をもっと低く抑えることができます。

予算100万円ならば、前期型の最上級グレードの1.3LSもしくは後期型の1.5エクスクルーシブを狙ってみたいです。

■ホンダ・CR-Z

MT車を設定したハイブリッドスポーツカーとして2011年に登場したホンダ・CR-Z。残念ながら2016年に生産終了となってしまいました。

CR-Zは1.5LエンジンとIMAと呼ばれるモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費は19.4〜23.0km/Lを実現しています。

CR-Zの中古車は現在約600台流通していて、250台が100万円以下で購入できます。そのうち68台はMT車となっています。平均価格は年度末の3月に大きく値落ちし、122万から114万円と8万円も下がりました。グレードでは1.5αが多いですが、マスターレーベルなどもわずかに流通しています。

■ホンダ・フリードスパイクハイブリッド

ホンダ・フリードスパイクハイブリッドは、フリードハイブリッドの派生モデルとして2011年に登場しました。

サードシートを設置するスペースをラゲージルームへと変更し、まるでガレージのような広い空間が特徴です。MTBなど大きな荷物が積めるのでアクティブな人にオススメです。

フリードスパイクハイブリッドの中古車はやや少なめの約280台が流通し、そのうち100万円以下はまだ27台しかありません。しかし、平均相場の推移を見てみると直近3カ月で6万円も値落ちしているので、今後増える可能性は高そうです。グレードはジャストセレクションが中心です。

(萩原文博)

高コスパ!新大学生・新社会人におすすめの中古ハイブリッドカー・5選【2017年版】(http://clicccar.com/2017/05/23/474802/)