image: Mugendai(無限大)


乗りたいような、コワイような…。

遙かなる神秘の世界、深海。暗闇に閉ざされ、強烈な気圧に守られたその場所には、生身の人間は到底行き着くことができません。

そんな謎多き海の底で活躍するのが、潜水調査船。中でも、日本が世界に誇る「しんかい6500」のヒミツに迫った興味深い記事が、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に掲載されていました。


170522_mugendai_2.jpg
image: Mugendai(無限大)


「しんかい6500」は、1989年に初号機が完成した後、改良を重ねながら現在に至る有人潜水調査船。2016年5月までに何と1,466回の潜航を成功させており、同程度の水深まで辿り着けるのは世界に7隻しかないといわれています。

そして、しんかい6500が目標とする水深は、その名の通り6,500m。これにはいくつかの理由があり、ひとつは、6,000mまで潜ることができればすべての海のおよそ97%を探査できること。もうひとつは、地震大国とも呼ばれる我が国に関係しています。

日本周辺の海は深い海溝があることで知られていますが、巨大地震のメカニズム解明のためには、プレート同士がぶつかり合う水深6,200〜6,300m付近を調べる必要があるからです。しんかい6500の活躍で、地震予知が発達してくれればいいですよね。


170522_mugendai_3.jpg
image: Mugendai(無限大)


その他にもMugendai(無限大)は、深海ならではの興味深い話のオンパレード。たとえば、しんかい6500には深海の闇を照らすため、ひとつでも自動車のヘッドライト3〜4個分に匹敵する「投光器」が7つもついているのですが、それでも深海での視界はわずか10mなんですって。どんだけ暗いんだよ、海!

また、水深6,500mでの強烈な圧力は、実に681気圧。これは、カップ麺の容器が約8分の1ほどに縮んでしまうほどだそうです。

そのため、しんかい6500のコックピットは、軽くて丈夫なチタン合金を使用。深海ではあらゆる角度から水圧が均一にかかるため、球体の丸みの度合いを表す真球度は1.004という高精度で製造されています。


170522_mugendai_4.jpg
image: Mugendai(無限大)


その他にも、これまでの探査機の歴史や挑戦、それを支える研究者たちの物語などは、Mugendai(無限大)からぜひ続きをお楽しみください。まだ前編ということですから、後編も楽しみに待ちたいですね。


source: Mugendai(無限大)

(渡邊徹則)