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■どんなクルマ?

ライバルはトヨタ・プリウス/アウディA3 e-トロン

ヒュンダイはアイオニックのプラグイン・ハイブリッドで、市場の高みを目指すつもりのよう。

価格はハイブリッドよりも高くなる見通し。燃費は90km/ℓと公表されているが、果たして真実なのか。

ハイブリッドと比べると、パワフルなリチウムイオン電池を使用しているのがポイントで、ライバルはトヨタ・プリウスや、アウディA3 e-トロンといったところ。

大きなバッテリーのメリットとして、トルクのおかげでアクセルの開度が小さくなることが挙げられる。パワーが出れば余計にアクセルを踏むことはない。

メーカーが示している馬力は、モーターだけで60ps。これに1.6ℓエンジンの104psが加わり、それを6速オートマを使って前輪に駆動させることで推進力を得ている。

■どんな感じ?

あれ、何だかへんだ

アイオニックはただのPHEVだ。

豪華さもなければドライビングの楽しさもない。PHEVの技術が備わっていることを考慮すれば簡素で実用的なクルマであるということが言えるだろうが、お金を出すだけの価値があるのかについては疑問符。

このクルマは電力だけでも走ることが可能。任意でHEVモードと、スポーツ・モードが選択でき、今回は様々な条件で約160kmほどのテストに挑んだ。

結果から言うと、燃費はリッターあたり30.33kmほど。ライバルたちと比較しても悪くない数値である。

市街地での走行において、アイオニックのモーターから供給されるパワーは充分であったとも言っておく。ただし高速での巡航になるとエンジンが介入してくる。

電力を最大限使い、内燃機関はおとなしくしておいてほしいのだけど、ヒュンダイの意図は逆のようだ。

ステアリングは「かったるい」

スポーツ・モードを選択してみる。なにも起きない。運転が下手なひと向けの、ただの平凡なエコカーでしかない。

ステアリングの応答性は「かったるい」の一言で、オートマティックは動力の伝達がぎこちない。

しかし電力で走行できるレンジが残り少なくなりHEVモードにしてみると動力源と駆動系の相性は多少マシになる。

しかしハイブリッドカーという特性上、ずっと電気に頼るというのも現実的に無理な話である。

■「買い」か?

ひとこと「だめ」

自信をもって「やめておくべき」と言える。これを買うならフォルクスワーゲン・ゴルフGTEにすべきだ。

ただし、燃費の良い平凡な家族グルマで構わないというのなら止めはしない。少なくとも経済的なクルマであることは間違いないからだ。

あとは価格設定。もっと勉強してもらわないことには、決してメリットが多いとは言えない。

ヒュンダイ・アイオニック・プラグイン

■最高速度 179km/h 
■0-100km/h加速 10.6秒 
■燃費 91.0km/ℓ 
■CO2排出量 26g/km 
■エンジン 直列4気筒1580ccガソリン+ターボ 
■最高出力 141ps 
■最大トルク 27.0kg-m 
■ギアボックス 6速デュアル・クラッチ