南ア戦では決勝ゴールを奪取。クラブでの好調ぶりを示すかのように、大事な初戦で輝きを見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本は、5月24日にウルグアイとのグループリーグ第2戦を迎える。個々のタレントの質やチーム力は、初戦の南アフリカ以上だ。その強敵をいかにして攻略するのか。攻撃面では、南ア戦で殊勲の決勝点を挙げた堂安律に期待の眼差しが向けられる。

 G大阪ユース育ちで、クラブ史上最年少(16歳11か月18日)でリーグ戦デビューを飾った“至宝”は、J1初得点を挙げた4月21日の大宮戦から公式戦3戦連続ゴールを奪取。好調を維持して代表へと合流した。

 本大会の直前合宿(@静岡)から「結果が出て余裕がある」と話していたように、プレッシャーを感じず良い緊張感を保てていたことが、南ア戦でのパフォーマンスへとつながったのだろう。

 そんな堂安が、ゴールを奪う過程で意識するようになったのが、スプリントだという。その点について、本人はこう語る。

「最後の仕留める部分で走ることで『簡単に点が取れるんだ』って気づいたし、そこで頑張って走っていれば(ボールが)こぼれてきたりする。(4月30日の)マリノス戦のゴールとかはまさにそうでしたけど、走っているからこそ意味がある」

 ゴール前に顔を出す回数を上げていくことで、得点の確率を高める。クラブでの直近の活躍には、そうした意識の変化があったようだ。

 スプリントは、守備面でも光る。

 ディフェンスで走ることについては、「ガンバで(長谷川)健太さんにも認められているところ」だと言う。実際、南ア戦では、果敢にプレスバックして、守備にも積極的に参戦していた。

 攻守を素早く切り替え、敵のボールホルダーへ真っ先に走り寄っては果敢にチャレンジし、1対1の局面では身体を張った守備も披露。「最後は足が攣ってしまった」というほどの奮戦が、チームを下支えしていたのも見逃せない。

「日本は運動量やハードワークに長けている。そこは意識したい」

 局面を打開するドリブルやシュートセンスはもちろん、攻守両面でどれだけスプリントを発揮できるかも、ウルグアイ撃破への鍵になるかもしれない。

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取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)