ガンビアのブリカマで大統領選の遊説会場に到着し、支援者に笑顔を見せるヤヤ・ジャメ大統領(2016年11月24日撮影、肩書は当時、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】西アフリカ・ガンビアの法相は22日、22年に及ぶ長期政権を敷いた後、昨年の大統領選で敗れて亡命したヤヤ・ジャメ(Yahya Jammeh)前大統領について、国費の着服額が少なくとも5000万ドル(約56億円)に上るとの調査結果を明らかにした。アダマ・バロウ(Adama Barrow)現大統領による初の大きな汚職追求の動きだ。

 アブバカル・タンバドウ(Abubacarr Tambadou)法相は記者会見で、ジャメ氏が2013〜17年に自ら、あるいは関係者に指示を出して、中央銀行などから少なくとも5000万ドルを違法に引き出していたと述べた。ジャメ前大統領が今年1月に赤道ギニアに亡命するまでに着服したとみられる金額が明るみに出たのは初めて。

 タンバドウ法相は「ヤヤ・ジャメ前大統領と前大統領に直接関係のある企業が国内に持つ資産について、凍結あるいは保全処分をする裁判所命令を得た」とも明らかにした。裁判所命令はジャメ氏やその関係者名義の計88の銀行口座と、ジャメ氏が関係する14社を対象としているという。

 昨年12月の大統領選でバロウ現大統領に敗れたジャメ氏は選挙結果を受け入れず、数週間にわたって抵抗。しかし近隣諸国が軍事介入する姿勢を見せたことを受けて今年1月下旬に出国し、赤道ギニアに亡命した。

 今年4月の議会選では、長く野党だった統一民主党(UDP)がジャメ氏の出国で混乱に陥っている同氏の政党、愛国再建同盟(APRC)を圧倒し、絶対多数を握っている。
【翻訳編集】AFPBB News