日本の国民食といっても過言ではない「おにぎり」。お弁当が必要な様々な場面で大活躍しますよね。帰宅が遅いご主人の夜食やダイエットメニューとして食すこともあるでしょう。手軽に作れて美味しいおにぎりですが、実はこれからの季節は黄色ブドウ球菌による食中毒に注意しなくてはなりません。黄色ブドウ球菌とおにぎりの関係を調べてみました。

これから食中毒に注意したい季節

気温が高くなり、梅雨のある地域では湿気も多くなる5月〜6月は食中毒が増えてくる時期です。食中毒は主にノロやロタなどのウイルスによるものと、大腸菌やウェルシュ菌・カンピロバクターなどの細菌によるものに分けられますが、春〜夏に多いのは細菌による食中毒。食物や生体などに生息している細菌が気温や湿度により増殖し、毒素が発生したものを食べてしまうことで起こります。

誰でも持っている「黄色ブドウ球菌」

食中毒の原因のひとつである「黄色ブドウ球菌」は、人や動物の傷口や手指・鼻・のど・耳・皮膚などに生息している菌です。健康な人の20%〜30%が保菌しているといわれる常在菌で、健康な場合には害はほとんどありませんが、免疫力の低下や傷口から体内に侵入し増殖・毒素を発生すると様々な感染症を引き起こします。特に鼻の中には高い確率で存在しているため、鼻を触った手や化膿したニキビ、掻き傷などがある場合は手洗い・消毒をしてから調理をすることが大切。黄色ブドウ球菌による食中毒は潜伏期が短く、食後30分〜2.3時間以内に発症し、主に嘔吐の症状が出ます。下痢や腹痛を伴う場合もあります。

特に気をつけたいおにぎりやサンドイッチ

素手で調理する食品全般に食中毒の注意が必要ですが、特に加熱がなく素手で扱う「おにぎり」や「サンドイッチ」は黄色ブドウ球菌による食中毒が多い食品です。菌がお米やパンに付着する場合と、具材に付着する場合があり、特におにぎりは常温や保温の状態で保存することが多いため、菌が増殖し毒素を発生させる危険が高くなります。一度菌が増殖して毒素が作られてしまうと、食品を加熱して菌が死滅しても毒素は耐熱性のため残ってしまうので注意が必要です。

おにぎりやサンドイッチを作る際には「ラップや手袋を着ける」「前日に作り置きしない」「低温で保存する」ことが重要なのです。せっかくの手作りの食品で食中毒になってしまうのは悲しいですよね。少しの注意で食中毒は防げます。これからの季節、おにぎりやお弁当には気を遣いたいですね。


writer:しゃけごはん