23日、韓国の前大統領・朴槿恵被告が初公判に出廷するため逮捕後初めて公の場に姿を見せたが、韓国国民の間では、事前に想像していたのとは異なる朴被告の姿に驚きや疑問が膨らんでいるようだ。写真は朴槿恵政権当時、その退陣を訴える掲示物。

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2017年5月23日、サムスングループなどからの収賄などの罪に問われている韓国の前大統領・朴槿恵(パク・クネ)被告の初公判がソウル中央地裁で開かれた。3月31日の逮捕後、朴被告の姿が公にされたのはこれが初めてだが、韓国国民の間では、事前に想像していたのとは異なる朴被告の姿に驚きや疑問が膨らんでいるようだ。

朴被告を乗せソウル拘置所を出た護送車はこの日午前9時10分ごろ地裁に到着、車から降りる朴被告には、報道陣のカメラが一斉に向けられた。手には手錠をかけられ、胸には収監者番号「503」の文字が入った丸いバッジ、うつむいた表情は少し疲れたようにも見える。しかし韓国の多くのメディアが注目したように、その服装は逮捕時と似た紺色のジャケットに同系色のパンツという私服、髪も逮捕前までとそっくり同じとはいかないまでも、トレードマークのアップスタイルに整えられていた。

これは一部、事前の予想と食い違う意外な姿だった。韓国ではこの日の初公判を前に、53日ぶりに国民の前に姿を見せる朴被告について予測する報道が複数出ていた。ニュース1や京郷新聞などは、「刑が未確定の被告は私服を着用できるよう1999年に法改正がなされたため、朴被告も囚人服ではなく私服を着る可能性が高い」としたものの、96年に被告として法廷に立った全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領が囚人服姿だったことを説明、また囚人服を着た朴被告のイラストを掲載するメディアもあった。

髪型については、「アップスタイルの朴被告の姿は見られないだろう」との見方が大勢だった。拘置所で専門美容師の手を借りることはできない上、このスタイルに使う髪留めのピンを拘置所に持ち込むことが禁じられているためだ。韓国日報は22日付で「被告人 朴槿恵、アップスタイルを解き胸には『503』」と見出しを打って朴被告の髪型に注目する予測記事を出したが、護送車から降りた朴被告の姿で予測は覆され、その後、拘置所で自ら整えたとみられるアップスタイルの謎について各紙が解説記事を出す結果となっている。

マネートゥデイなどの報道によると、朴被告がこの日着けていたような髪留め用のピンは、プラスチック製であれば拘置所内で申請に基づき購入が可能といい、朴被告は自費でこれらのピンを購入したとみられるという。ただ、前大統領を「礼遇」する意味で、原則として禁じられている金属製のピンの持ち込みが例外的に認められた可能性も排除できない、と記事は指摘した。

53日ぶりの朴被告の姿に韓国のネットユーザーからは多数の声が寄せられ、「囚人服を着せろ。全斗煥や盧泰愚も着ていた。特別待遇するな」「私服を許すなんて、王様扱いか?」といった厳しいコメントが多くの共感を得ている。

また髪型について「ついにアップスタイルが解かれる時が来ると楽しみにしてたのに」「こんな時にアップスタイル?」「髪型はどうしても諦められないみたいだね」「死んでもその髪型…さすがにまともじゃないよ」「一貫性があるとも言える」と批判や皮肉の声もあった。

さらに「顔色が良さそうじゃないか。拘置所が体に合ってるのかな」「この姿、まるで囚人に見えないんだけど…」との指摘もあった。(編集/吉金)