タイの国立公園野生動物保全局は今月19日、捕獲した肥満の野性ザル「太っちょおやじ」に、強制的にダイエットさせることを発表した。

腹部腫瘍の疑いで保護

「太っちょおやじ」は、タイ・バンコクのバーンクンティアン区で有名な野性ザルだ。その理由は見ての通り、異常なほどでっぷりとしたお腹。

以前から「腹部に悪性腫瘍がある」と噂されており、野生動物保全局の獣医もそれを疑っていなかった。

Lekbiz Childtoy/YouTube

そして先月の27日、当局はついに「太っちょおやじ」を捕獲。手術で腫瘍を取り去ることになったのだが……

ただの肥満と判明

捕獲したサルを詳しく検査したところ、腹部に腫瘍などはなく、それ以外の何の病気にもかかっていないことが判明した。つまり、でっぷりお腹は単に太り過ぎということ。

どうしてこんなに太ったか? それについて、当局の獣医であるスパカーン Kaewchot氏はこう言う。

「人間のせいですよ。サルが本来食べないものを、われわれが与えるからです」

氏によれば、地元住民が野性のサルに、スナック菓子や糖分の多いフルーツ、甘いドリンク類といった「人間の食べ物」を与えるのが原因だとのこと。

現在厳しいダイエット中

「太っちょおやじ」は現在、バンコクにある野生動物保全局の施設内に身柄を拘束されている。痩せるためだ。

緑黄色野菜と糖分の少ないフルーツ、脂肪の少ないタンパク質から成るダイエット食で、強制的かつ健康的に減量させられている。

「それだけでなく、彼専用の運動場を作って、積極的にエクササイズさせています」とKaewchot氏。

なかなか厳しい。で、その成果はというと……

「今のところ数グラムしか減っていませんね。それなりの時間がかかるでしょう。人間と同じで、太っていればいるほど減量にも時間がかかります。でも体重が減れば、サルだって糖尿病や心臓病のリスクが減るんです」