ふと遠くの景色や空を見たとき、糸やゴミや微生物のようなものが見えることがありませんか?子供の頃から心当たりがあったものの、その正体を知らずして今に至る方がほとんどであると思います。何も問題が生じていないとしても目に変なものが写っているだけで何か気持ち悪いですよね。気になるけど調べるまでもない、目に浮んで見える微生物のようなものの正体について紹介したいと思います。

目に変なものが浮んで見える飛蚊症

目に糸やゴミや微生物のような変なものが見えるのは、飛蚊症(ひぶんしょう)と呼ばれる症状によるものである可能性があります。飛蚊症の特徴としては、目に浮遊物のようなものが見え、視線に合わせてそれらがついてくるように見える、といったもの。まさにわたしたちが普段感じている、目に糸やゴミや微生物のようなものが見える症状に合致していますよね。ただ飛蚊症という名前がついている以上、これは目の病気か何かなのか気になるところ。飛蚊症は生理的な飛蚊症の場合と、病的な飛蚊症である場合との2つに分類されるようです。

生理的な飛蚊症である場合

飛蚊症が何か目の病気ではないのか気になって眼科を受診される方も多くおられます。これに対しての眼科の意見としては、飛蚊症に心当たりがあって受診される方のほとんどが大して心配のないものである、とのことです。というのも目が健康的な方でも飛蚊症は生来から、もしくは加齢に伴い発症するもののようだからです。ちなみに60歳あたりになる方の3割は飛蚊症を発症しているとも言われているようですよ。飛蚊症を自覚して眼科を受診する方のほとんどが心配ないとされる飛蚊症ですが、中には目の病気を孕んでいる方もいるようです。

病的な飛蚊症である場合

目の病気の初期症状として飛蚊症が発症する場合もあるようです。この場合だと網膜に穴があく網膜裂孔や、網膜がはがれる網膜剥離、何らかの原因で出血を伴う硝子体出血、目に炎症をきたすぶどう膜炎、といった症状を発症している可能性があります。眼科としては、急に飛蚊症を発症した方、急に視力が低下した方、目にかすみが出てきた方などは早めに眼科を受診するべきだとしています。飛蚊症の大抵は心配のないもののようですが、時に病気の初期症状となっている場合だって十分に考えられます。上記のような症状を感じている方は早速眼科を受診することをおすすめします。


writer:サプリ編集部