六本木ヒルズ展望台で29日から始まった写真展「ともに築こう平和と繁栄─日中60年の歩み」で親善大使を務めるジャッキーチェンさん(左)と福原愛ちゃん(撮影:常井健一)

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卓球のプロ選手で中国スーパーリーグの遼寧(りょうねい)省チームに所属する福原愛ちゃん(青森山田高2年)と、香港の人気アクション俳優のジャッキー・チェンさんが28日、六本木ヒルズで同日始まった写真展「ともに築こう平和と繁栄─日中60年の歩み」(中国国務院新聞弁公室主催、外務省後援)の除幕式に参加した。

 この日、真紅の着物で会場に現れた愛ちゃんは、海部俊樹元首相や橋本龍太郎元首相、河野洋平衆院議長の総理・総裁経験者3氏が見守る中、流ちょうな中国語で自己紹介。「中国のアイスクリームが大好き」とリップサービスも。「ジャッキー・チェンさんの映画が大好き」と話すと、隣のジャッキーさんが肩を抱くパフォーマンスを見せ、会場に集まったファンを沸かせた。

 愛ちゃんとジャッキーさんは、日本と中国の戦後60年間の交流の歴史をたどる同写真展の親善大使に選ばれている。起用の理由について、主催の中国国務院新聞弁公室の趙啓正主任(日本の大臣に相当)は「2人は両国民から愛されており、適任。ジャッキー・チェンは力強い『スーパーマン』、愛ちゃんは卓球も強く、かわいい『スーパーガール』だ」と話す。同日行われたオープニングレセプションでも、河野洋平衆院議長が「『嫌中』『反日』といろいろ意見はあるが、お互い会って、話し合えばそういう議論は少なくなる。恐らく福原愛ちゃんの周りでは、『反日だ』という人は少ないと思う」と述べた。【了】

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