テニス界残酷物語、八百長の背景に下位選手の厳しい生活

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 今週末から全仏オープンテニスが開幕する(日本時間5月29日〜決勝6月12日)。

 期待の錦織圭は今回で7回目の挑戦。最高成績は2015年のベスト4だ。マドリード・オープンで痛めた右手首の状態や直前のイタリア国際でのデルポトロ(アルゼンチン)戦の完敗など不安要素があるなか、どこまで勝ち上がってくれるか、日本国中が見守っている。

 ただ、その最中、プロテニス人気に水を差すようなニュースが飛び込んできた。ジュニア時代、国別対抗戦で錦織とダブルスを組んだことがある三橋淳(27)が、八百長などの不正行為をしたとして、テニス界から永久追放処分を受けたというものだ。

 処分を下したのは、テニスにおける不正を監視する団体TIU。その調査によると、2015年11月に南アフリカで行われた大会で対戦相手に、シングルスでは2000ドル(約22万円)、ダブルスでは600ドル(約6万6000円)を渡すのと引き換えに「負けてほしい」と頼んだという。具体的な数字まで出ているのは当事者である対戦相手の証言を得ているのだろう。三橋は弁明の機会を与えられたようだが、それさえも拒否したことで、永久追放という厳しい処罰が下ったわけだ。

 当の三橋は日本テニス協会(JTA)の選手登録の更新をしておらず、すでにテニス界から身を引いているようだから、この処分で大きなダメージを受けることはないだろうが、日本人選手がこのような不正で厳罰を受けたという事実は、やはり衝撃的である。

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 もっとも、プロテニス界では、錦織が出場するようなトップレベルの大会は別として、カテゴリーが下の大会では八百長が行われることがあるという噂がささやかれていた(だからこそ、2008年に不正行為を監視するTIUという組織が設立されたともいえる)。そうした不正が起きる背景には、プロテニス選手たちの厳しい経済状態があるといわれている。

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