22日、韓国メディアによると、韓国の旅客船セウォル号の船体引き揚げを担当した中国企業・上海サルベージが、韓国政府に追加費用の支払いを再び要求する方針であることが分かった。また、要求する金額を当初より増額する案も検討しているという。写真は韓国ウォン。

写真拡大

2017年5月22日、韓国・東亜日報によると、韓国の旅客船セウォル号の船体引き揚げを担当した中国企業・上海サルベージが、韓国政府に追加費用の支払いを再び要求する方針であることが分かった。また、要求する金額を当初より増額する案も検討しているという。

上海サルベージ関係者は21日、「韓国の新政府が海洋水産部長官を任命したら、来月中下旬に引き揚げ作業の追加費用329億ウォン(約33億円)の支払いを再び要求する予定」と明らかにした。韓国政府と上海サルベージが契約した引き揚げ費用は916億ウォン(約91億円)だった。しかし、昨年の引き揚げ方式の変更に伴いリフティングビームが設置され、準備期間が約5カ月延長されたことにより329億ウォンが追加で投入されたという。

上海サルベージは昨年11月から追加費用の支払いを要求してきた。これを受け、韓国では大統領選挙直前の今月2日に開かれた国務会議で審議が行われたが、結局は予算に含まれず支払いは保留となった。上海サルベージは韓国の新政府が発足したことをきっかけに追加費用の要求を積極的に求めていく方針だという。海洋水産部関係者は「(329億ウォンは)韓国側の要求により支出したものであるため支払うべきだ。企画財政部と具体的な支払い時期などを協議する」と明らかにした。

また、上海サルベージはセウォル号の重さが数回にわたって変わり、引き揚げ作業の期間が延長されたために生じた費用を韓国政府に要求する案も検討している。上海サルベージ関係者は「セウォル号の重さが予想より3000トン以上も増え、これにより引き上げ作業の期間が延びたために支出した費用も相当大きい」と明らかにした。

これについて、韓国のネットユーザーからは「その価格なら最初から先進国に頼めばよかった。朴槿恵(パク・クネ前大統領)は何をやっているのか…」「朴槿恵に払わせて」「安いから中国企業を選んだのに、結局は裏切られた。これも朴槿恵の“作品”だ」など朴前大統領に対する批判や不満の声が多く寄せられている。

そのほか「技術不足が原因で遅れたのか、それとも契約上の問題で遅れたのか。まずはそこをはっきりさせないと!」「支払うべきだけど、正確な契約内容を明らかにしてほしい。裏契約があるかもしれない」「引き揚げが遅れた原因は朴前政府にあるかも。追加費用を支払うのは確かな原因を突き止めてからにしよう」などと指摘する声も。

また、「中国企業は『追加』が好きだよね。初めから計画されていたのでは?」「契約通りに履行しない方が悪い」「むしろ韓国が引き揚げ遅滞補償金を要求するべきでは?」と主張する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)