AIドローンでゾウを救え。深層学習AIでカメラ映像から密猟者を発見、接近を防止する取り組み

米ミネソタ州のNPO法人リンドバーグ財団が、アフリカに棲息する野生動物の密猟者を発見するため、ニューラルネットワークによる深層学習を利用したAIドローンを開発しました。Air Shepherdプログラムと呼ばれるこの飛行機型ドローンの開発にはロボットや深層学習AI、自動運転といった先端分野を手がけるソフトウェア企業Neuralaが協力します。

このAIドローンには赤外線カメラが搭載されており、AIがその映像のなかにいるゾウやサイといった動物たちを昼夜を問わず自動的に認識します。AIの目的は動物を捉えることだけではなく、それら動物の牙や角を狙って保護区域に侵入する密猟者やその車両をいち早く捕捉することが含まれます。

NeuralaのMax Versace CEOは「このプログラムはAI技術が絶滅の危機にある動物たちを守る取り組みの一翼を担うために役立っているという素晴らしい例です」とコメントしました。

深層学習で認識能力を高めたAI搭載ドローンが如何にして侵入者を認識するかは、下の動画を見れば一目瞭然。まるで昨今の監視カメラのように認識した動物を枠で囲み、Elephantとタグ付けします。また人間の侵入者もきちんと認識しているシーンが見られます。



あとは密猟者を発見しだい狙撃サーチライトで照らしたり、警告を発するようにすればより効果的な気もしますが、まだそこまでの機能はない模様。とはいえ密猟者からすれば、自分の存在を捕捉されるだけでも厄介に感じるはずで、AIドローンの導入は絶滅危惧種や環境の保護に効力を発揮しそうです。

なおNeuralaによると、このドローンやその他で使われるAI技術Neurala BrainはもともとNASAや米空軍向けに開発した技術を使用しているとのこと。またNeuralaの顧客には、ドローン/IoTメーカーとして有名なParrotやTeal Drones、Motorola Solutionsなどの名前があります。