クアルコム、路面から電気自動車にワイヤレス充電するシステムの実験を公開
半導体メーカーのクアルコム社は5月18日、走行中の電気自動車(EV)にワイヤレス充電できるシステムを公開した。自動運転車の普及を加速させるのに役立つと考えられているテクノロジーだ。

同社は「ダイナミック・チャージング」と呼ばれるシステムの試験を、フランス・ベルサイユにあるテストコースで実施。最大20kWを車両のバッテリーに給電できるパッドを道路に埋め込み、2台のルノー「カングー」をハイウェイ・スピードで走らせて実験した。

未来の自動運転車はEVになるため、人間の介入なしに充電できる手段が必要だと、専門家は指摘する。

ワイヤレス充電は自動車メーカーや自動車部品メーカー、そしてxChargepoint、WiTricity、ヒーボ・パワーのようなスタートアップにとって重要な研究分野だ。

現在はAndroid端末メーカーやApple社に半導体を供給しているクアルコムであるが、同社がオランダの車載半導体メーカー、NXPセミコンダクターズを380億ドル(約4兆2,278億円)で買収することを考えると、急成長中の車載半導体市場で主要メーカーになるべく、順調に歩を進めているようだ。

EU規制当局は6月9日までに、半導体業界で過去最大規模となる同買収について裁定する。

EVの充電は、減速するスマートフォン市場への依存軽減を図るクアルコムにとって、成長を見込める分野の1つだ。

クアルコムのスティーブン・モレンコフCEOは、自動車テクノロジーとIoT(モノのインターネット:自動車や冷蔵庫などの家電製品が通信するネットワーク)を、同社にとっての「絶好の機会」と言い表している。

By Reuters

翻訳:日本映像翻訳アカデミー