形で魅せる観葉植物に出会えるお店

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その道のプロフェッショナルと一緒に、あなた好みのグリーンライフを探してみましょう。前篇に続き、ユニークかつこだわりのある“理想に出会える”お店を紹介します。

【写真を見る】珍しい多肉植物(サボテンが中心)も

■ REN

一寸先は緑。店内は、まるでジャングル。パキラやシェフレラ、ガジュマルをはじめとした、一見どこでもそろう育てやすい観葉植物ばかりだが、RENの神髄は「形」にあり!根が土から浮いているものや、幹が螺旋上に伸びているもの、大きく太った気根など、個性的なものが並ぶ。「形に特徴のある珍しい植物を取り入れようとすると、そこには珍しいなりの理由があって、管理が難しかったりするんですね。そこで、僕たちは初心者でも育てやすいベーシックな植物に“形”という新しい価値を付けて提案しています」と店長の山田さん。11年には、グリーンショップとして初めてグッドデザイン賞を獲得するなど、そのセンスは折り紙付き。

サボテンを中心とした多肉植物も、この店はやはり個性派ぞろい。なかには80000円を超える激レアな逸品もあり、ウィンドウショッピングするだけでも十分楽しめる。

店長の山田さん。植物の形について独特の世界観を持っており、一つ一つの個体に対し、その魅力をしっかりと教えてくれる。「店内にディスプレイされているものは、丈夫で育てやすいものばかり」とのこと。

■ NEO GREEN

オーナーセレクトの盆栽をメインに、大小さまざまな観葉植物がそろう、奥渋谷の知る人ぞ知る名店。盆栽というワードから取っつきにくさを感じるかもしれないが、オーナーの白田さんいわく「確かに奥深い世界ですが、毎日の水やりと環境さえ整っていれば、生育には問題ありませんし、一生付き合っていける植物なので、愛着も湧きやすいと思います」とのこと。はじめは、季節によって動きのある桜やもみじを選ぶと、飽きもなく、魅力を理解しやすい。また、和のイメージが強い盆栽も、このお店の鉢はモダンなデザインを中心にセレクトされており、洋室でも和室でも違和感なく馴染むので安心。盆栽の固いイメージをいい意味で覆してくれる、素敵なお店だ。

インテリアとしても大活躍する、エアプランツも多数取り扱っている。

オーナーの白田さん。仕入れのすべてを担当しているほか、店内を彩る細やかな調度品まで白田さんのセレクト。盆栽を選ぶ基準は形がおもしろいかどうか。曲がっている個体は植物本来の「生きている姿」が表れているのだそう。

■ PIANTA × STANZA

オフィスや店舗の空間演出を手掛ける緑演舎のブランドライン。スタイリングが本業という同店は、やはり植物の見せ方が上手い。特に壁掛けインテリア「マイギャラリー」は、額縁の裏にプランターが付いており、そこに植物を植えることで、一枚の絵から立体的に飛び出す森を表現。「置く」「吊るす」しかなかったレイアウトの法則に新しい提案をしている。個性的な鉢には個性的な植物を合わせたくなるかもしれないが、プランナーの槙田さんによると、失敗しないコツは「とにかく育てやすい植物を選ぶこと」だという。はじめはスタッフと相談しながら、自分に合った植物を決めていこう。インテリアとしてのアレンジは「形」をまず知ってからでも遅くない。

店内に並べられた植物は緑演舎の取締役・大山さんとプランナー・槇田さんの目利きによるセレクト。

プランナーの槇田さん。プランナーとして活動する傍ら、植物の仕入れから販売までを一手に引き受ける。「植物を配置する環境を踏まえ、自分の好きなものを選ぶことが、上手に植物と付き合うポイントです!」。

自分の部屋に迎え入れるなら、いいものを選びたい。いいものを選ぶには、いいお店との出会いが不可欠です。【東京ウォーカー編集部】