5月も後半に入り、夏を感じさせる暑さの日が多くなってきた。そうなると欲しくなるのが、キンキンに冷えたアイスだ。しかし、中国メディア・今日頭条が20日に紹介したアイスキャンデーは、見た目こそポップだが絶対に味わいたくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 5月も後半に入り、夏を感じさせる暑さの日が多くなってきた。そうなると欲しくなるのが、キンキンに冷えたアイスだ。しかし、中国メディア・今日頭条が20日に紹介したアイスキャンデーは、見た目こそポップだが絶対に味わいたくない。

 記事は、台湾の芸術系大学生が制作した「100%純汚水アイスキャンディ―」のCM風動画を紹介。その名の通り、アイスの原料は台湾各地に存在する汚水だ。記事によると、学生らは100カ所に及ぶドブ、港、排水処理場なとの「水源地」に赴いて汚水を採取。それぞれ時間を掛けて冷凍することで透明度の高い汚水アイスを実現したという。

 汚水アイスは1つ1つポップで魅惑的なデザインの包装が施されており、開封すると赤や黄色、黄緑色といった色とりどりのアイスが出現する。しかし、そこにはタニシやその卵、タバコの吸い殻、漁網の断片、紙くずなどの「具」が見えるのである。

 記事は、学生たちが汚水アイスの制作を通じてきれいな水の重要性を訴えたいという願いを持っていること併せて紹介している。この作品はこのほど台湾のデザイン賞を獲得し、展示が行われるという。ただ、アイスの展示は溶けてしまうので、レプリカの模型を展示するとのことだ。

 台湾の汚水源からアイスを作ったとのことだが、近年河川の水質汚染が深刻化している中国大陸で同じようなアイスを作ったならば、到底100種類ではきかないことだろう。本当に食べるかどうかは別として、多くの水源が浄化され、食べることができるようになるレベルになることを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)