「1千万円のローンが残ってる。でもバケーションはやめられない」サンフランシスコ女子のお金事情

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アメリカ人は貯金をしない、なんて記事をよく目にしますが、それって本当?

2016年に「GO Banking Rates」が7,000人を対象におこなった調査では、なんと69%のアメリカ人の貯金額が1千ドル(日本円で約11万円)以下、というからなかなかすごい。

日本と違うのは、みんなスチューデントローンを抱えたまま、社会人になってもずっと返済している人が多いということ。

なかなかアメリカ人がオープンにしないお金事情。ファイナンシャルプランナーの友人も交えて、みんなで話してみました。

「スチューデントローンが1千万円残ってる」

「私はまだスチューデントローンが1千万円近く残っている」

と話すのは、友人・ジル。

IT関係のマーケティングの仕事をしている彼女は、有名私立大学を卒業した30代前半。いまでもまだ毎月スチューデントローンを返しています。

日本人からすると、1千万円ものスチューデントローンが残っているなんて衝撃的ですが、アメリカの友人たちの反応は意外と普通。

「私はあと2百万円くらい」

「私はまだ5百万円あるわ」

みんな、それぞれのスチューデントローンについて赤裸々に語ってくれました。

学費の高いアメリカ。

とくに、私立大学ともなると授業料は年間約3万5千ドル(日本円で約385万円)、さらにハーバードやスタンフォードなどの名門校は、年間約5万ドル(日本円で約550万円)と言われています。年間で、です。

公立大学でも、年間約2万ドル(日本円で約210万円)はかかるので、日本の大学と比べると何倍も高い。

さらに、面積の広いアメリカでは、親元を離れて遠くの大学に通うことがほとんどのため、住居費や生活費もかかり、その金額は4年間で莫大なものになります。

親に負担してもらう分や、奨学金制度などを駆使しても、多くの学生が卒業後もスチューデントローンを抱えるのは一般的なのです。

貯金ができないのはクレジットカード大国だから?

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「アメリカ人が貯金できないのは、このクレジットカード大国のせいよね。キャッシュレスですべてがクレジットカード。

物価は高くなり続けているのに、アメリカ人の消費癖は変わらない。クレジットカードを使い続けるんだもの」

数年前に転職したジルは、以前の約2倍稼ぐようになったそうですが、暮らしぶりはあまり変わらない、と言います。

また、アメリカのクレジットカードは金利も高く、日本のように翌月一括払いというのは一般的ではありません。そのため、日本でいうリボルビング払いのようなシステムで、いくら使っても月の返済額を一定にしている人がとても多いのです。

「とにかくサンフランシスコ周辺は家賃が高い。だからお金が残らないのよ」

とみんな口をそろえて言っています。

毎月それなりに稼いでも、家賃にクレジットカードやスチューデントローン、車のローンで消えてしまうのだそう。

実際、私の現在の家賃も、日本で払っていたマンションの家賃の2倍以上。この値段で東京なら、都心のなかなか良いマンションに余裕で住める値段です。

この出費が本当につらい!

ローンを抱えてる。でも、バケーションはやめられない

みんなそれぞれスチューデントローンや車ローン、高い家賃を抱えながらも、バケーションの話になるととても盛り上がります。

「この夏みんなどこ行く?」

アメリカでは、夏やクリスマスに長期の休暇をとって、バケーションに出かけるのが一般的。ローンを抱えても、休日を謳歌しています。

「バケーションは別よ! そのために働いてるんだもん」

と話すケイトは、この夏はパートナーとハワイに行くそうです。

ケイトのパートナーは、いま仕事をパートタイムに変え、大学院でビジネスのマスター(MBA)をとるために在学中。卒業後はこれまた学費のローンを抱えます。

「また学費のローンは増えるけど、MBAをとって良い職に就ければ給料も上がる。ローンは返せるわ」

日本も昔に比べると、バケーション文化が浸透してきたように感じますが、もしこれだけのスチューデントローンを抱えていたとするなら、日本人はバケーションに出かけるのかは疑問です。

不安もあるけど、人生を謳歌しなきゃ

日本のような国民健康保険制度もないアメリカ。保険費も医療費も高額で、それが原因で自己破産する人もめずらしくありません。

私のように急な歯のトラブルで3千ドル(日本円で約36万円)かかった、というのもよくあること。

そんな緊急時に備えるためにも貯金は大切ですが、ファイナンシャルプランナーの友人は、

「先のことを心配しすぎないのはアメリカ人の気質。人生を謳歌することを優先するんだ」

と話していました。

今回、みんなとお金の話をしたのは初めて。とくにお金に関してプライバシーを持つアメリカの友人たちと、こんな話ができたことは意外でした。

いまや世界一家賃が高い街、サンフランシスコ。

みんな口をそろえて「クレイジー」と言うこの街で生きていくには、貯金ばかりを気にしていていては人生楽しめないのかも。

[GO Banking Rates]

写真/Visual Hunt

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