ロケ地となる岬で共同生活を行った (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC

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 全世界で40以上の言語に翻訳されたM・L・ステッドマン氏のベストセラー小説を映画化した「光をくれた人」に出演するマイケル・ファスベンダーのインタビュー映像が、公開された。

 ファスベンダーが、「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督、オスカー女優アリシア・ビカンダーと組んだラブストーリー。2度の流産を経験した灯台守のトム(ファスベンダー)と妻イザベル(ビカンダー)は、ボートで漂着した赤ん坊を自分たちの娘として育て始める。だが4年後、赤ん坊の本当の母親ハナ(レイチェル・ワイズ)が現れたことから、夫婦は良心の呵責(かしゃく)にさいなまれる。

 ファスベンダーは「脚本を読んで、とにかく感動したんだ。普通の人々が懸命に生きている姿にね。僕はデレク・シアンフランス監督のファンだったし、彼とあの脚本で撮れるのなら断る理由はなかった」と述懐し、念願の企画だったと明かす。だが、撮影地であるニュージーランドのキャンベル岬で役作りのためにスタッフ・キャスト陣と共同生活を送ることを指示され「正直、最初は悪夢だと思った。現場で寝泊まりしたくないからね。仕事と私生活はある程度距離を置きたいんだ。でもデレクが熱望してたし、彼なりのビジョンがあるのだろうからまずは1週間試してみることにした」と渋々受け入れたという。

 ところが、実際に生活を送り始めると心境に変化が訪れた。「結果的に素晴らしい経験になったよ。近代社会から逃避できる、うってつけのチャンスだったしね。キャンベル岬で寝泊りしてたんだけど、日の出と日の入りは実に美しかった。何もさえぎるものがないからね」と目を輝かせる。「大自然に身をさらすのは、貴重な体験だった。そういう意味でも、デレクに感謝している」。

 岬での生活では「デレクは“映画ナイト”をずっと希望していて、1日だけ実施したよ(笑)。スクリーンの設置に苦労したけどね。昼食や夕食を一緒に食べたり、バーベキューもしたりした。ニュージーランドはザリガニが有名なんだ。滞在中、あまりにもたくさん食べたから、1年間はザリガニを見るのもいやだった(笑)」と刺激の連続だったと振り返る。

 イザベル役のビカンダーとは本作での共演を機に交際をスタートさせたが「イザベル役はアリシア(・ビカンダー)以外考えられない。素晴らしい演技を見せてくれたよ。彼女の作品は見たことがなかったんだが、撮影初日から特別なものを感じた。近々大物になるだろう、ってね。とても素直な演技ができる女優なんだ。それに、何に対しても果敢に攻める」と役者としても高評価している。

 「光をくれた人」は、5月26日から全国公開。