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世界中のモノづくりが集結

未来のスマホに会ってきた



3月上旬、ニッポン放送の家電好きアナウンサー・吉田尚記は自身が発案した次世代ラジオ『Hint』のプロモーションのため、アメリカへ飛んだ。「オースティンで開催された”SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)”に行ってきた!音楽や映画、インタラクティブをテーマにした大規模イベントなんだ」と、家電アナはビールと食い物で埋め尽くされた写真を眺めて旅を振り返る。プロモ活動、頑張ったな。

今月のZOOM! 観察イベント

SXSW 2017

(サウス・バイ・サウスウエスト2017)

2017年3月10日〜3月19日@アメリカ・テキサス州オースティン



音楽と映画とインタラクティブを組み合わせたフェスティバル。1987年に音楽祭としてスタートし、現在は20万人以上が訪れる規模に。Twitterの世界的ブレイクのきっかけとなったと言われ、大手メーカーからスタートアップ企業までが個性豊かに参加している。

「俺にとって写真は記憶のトリガー。あぁ〜、これコレ!」と、なぜか植木鉢の写真で興奮する家電アナは、「民泊サービス”Airbnb”を利用して宿泊先へ向かったら、家の鍵が植木鉢の下に置いてあったんだ。海外ドラマで目にするシチュエーションが体験できた!」と思い出の引き金を引いてニンマリ。

「海外の人気YouTuberのカンファレンスで人がゴッタ返してたり、Amazonがドラマのプロモーションとして謎を解くと次のフロアへ進める脱出ゲームのような出展をしてたり、どこへ行ってもデイリーポータルZの被ると顔が大きくなる『デカ顔箱』がウケてたりとSXSWはお祭りムード一色。街をあげてのフェスで飲食店も充実し、市内はシェアバイクも盛んだった」。



▲経産省ベンチャー支援プロジェクト「飛躍」の企業としてジャパンブースで出展してました。他の企業も大盛況!

「ソニーはマイクと6軸センサを組み合わせて身体の動きを音に変えるウェアラブル端末を出展したり、プロジェクションマッピングでスパイダーマンとボルダリングを楽しむアトラクションで賑わっていた。なかでも、首にかけるスピーカー『N』は最も未知の面白さを感じたデバイス。首かけ型なのに音は自分にしか聴こえないよう設計されていて、周囲の音もきちんと聴き取れる。音声認識やカメラ、GPSが搭載された『N』は画面なし運用のスマホも実現可能なのだと提案する、スマホの形を変える可能性を持つパンクな発想のデバイスなんだ」と、余韻に浸る家電アナ。『Hint』の展示ブース写真も申し訳程度に見せてくれたので安心しました。



▲『N』は指向性首掛けスピーカーとしても凄いんだけど、本質は「視覚を専有しないスマートデバイス」。スマホにはない可能性無限大。

オースティンは拒まない

奇人も変人も吉田も来い!



「オースティンは音楽の街と呼ばれるだけあって、SXSW開催期間に合わせて屋外の野良ライブも数多く行われてたなぁ」。家電アナが撮った写真には、なんだか個性のトガった人たちがわんさか写り込んでいる。

「街のキャッチフレーズが”キープ・オースティン・ワイアード”(変わってる奴を受け入れる)って感じだから、オースティンには変な人たちも多く集まる。今回出会ったなかでブッ飛んでいたのが、ニューヨークを拠点に活動している日本人コミックバンド”ピーランダーZ”のボーカル、イエローさん。Facebookで連絡をもらって会ってみたら、これが強烈なアイドルファンのおじさんだった(笑)。俺が司会をしているニコ生のアイドル番組も毎回観てくれてて、出会って2秒でハグ。彼にオースティンの結構ヤバイ地域にある廃墟みたいなライブハウスを案内してもらったんだ。他にも、まりこふんさんという古墳への愛を歌いあげる日本人古墳シンガーにも出会って……」と家電アナはそれはそれは楽しそうにしゃべっていたが、俺には何がなんだかわからなかった。



▲イエローさんが紹介してくれた、オバマ前大統領もお気に入りのバンド・ローカットコニー

「家電の見本市”CES”がデジタル技術の正常進化を見せるのに対し、SXSWは他では理解されないようなプロダクトや人間がこれでもかってくらい集まるイベント。見たこともないモノが背後から攻め込んでくる感じ」と、さらっとひどいことを言ってる気がしないでもない家電アナは、「”Twitter”も”Airbnb”も、SXSWの『インタラクティブ・イノベーション・アワード』を受賞したことで世界的に大ブレイクしたんだ。今年はなんと東大生チームによるロボット義足『Suknee』が受賞。フェス的要素と最新テクノロジーが融合したSXSWは俺にとってホームだったなぁ」と、思い出に浸るのだった。ひょっとして、周りにいた変わり者たちと別れてホームシックになっているのだろうか? 新年度から副部長になった家電アナ、いつか現環境もホームになるといいデスネ。



▲世界中のイノベーターが集まっているなかで日本人が受賞するって大変なこと! SXSWは経済より愛優先で選んでる印象。

吉田 尚記(よしだひさのり)/「第2の我が家」ソニービルで最新ガジェットを浴びるように体験してオトナになった、ニッポン放送の家電好きアナウンサー。アイドルやアニメ、落語に精通しているほか、狙いを付けたガチャを1発で当てる引きの強さにも定評があるとかないとか。

文/アメリカ・アマゾン(@America_Amazon)

※『デジモノステーション』2017年6月号より抜粋

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