実在の人物を初めて演じる森岡龍 (C)山室軍平の映画を作る会

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 俳優の森岡龍が“社会福祉の先駆者”と敬われる偉人を演じる映画「地の塩 山室軍平」が10月に公開されることが決定。いまおかしんじ監督作「ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助」(公開中)、三宅唱監督による時代劇「密使と番人」(今夏放送&上映)など主演作が相次ぐ森岡が、人を助けることに生涯を捧げた不屈の男・山室軍平を熱演する。

 明治5年、岡山の貧しい農家の三男として生まれた山室軍平は、勉強したい一心で15歳の時に家を飛び出し、上京先でキリスト教の救済の精神に感銘を受ける。やがて仲間たちと勉学に励んだ同志社大学を卒業後、労働者として平民のために生きようと決意。救世軍と出会った軍平が、世の苦しむ人のために戦うことを心に誓い、日本人最初の“救世軍士官”として娼妓自由廃業運動に身を投じるさまを描く。

 メガホンをとるのは「9/10 ジュウブンノキュウ」「カフェ代官山III それぞれの明日」の東條政利監督。また「とと姉ちゃん」「100万円の女たち」の我妻三輪子が軍平の妻・機恵子役として登場し、辰巳琢郎が同志社大学の創設者・新島襄役を演じる。そのほか、水澤紳吾、小柳心、芹澤興人、兒玉宣勝、堀内正美、渡辺梓ら実力派キャストが結集している。

 「宗教家、かつ、実在の人物を演じさせて頂くことは初めての経験で、ありがたい反面、背筋が伸びる思いでした」と自身の役どころへの思いを明かした森岡は「倒れては立ち上がり、揺らいでは立て直す。その不屈の精神と熱量を、山室軍平さんからお裾分けして頂いたような心持ちで、感謝しかありません」と告白。そして本作の見どころとして「信仰と揺らぎ、その葛藤の中でもがきながらも、ひたむきに人生を全うした山室軍平さんを通して、ひとつの時代を垣間見ることができると思います」とコメントを寄せている。

 「地の塩 山室軍平」は、10月から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。