ため息が出そうなほどお似合いの2人。結婚してほしい!
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 映画『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督がメガホンを取った新作『光をくれた人』で孤島に暮らす夫婦を演じ、私生活でも恋人になったマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルがそろってインタビューに応じ、お互いの印象について語った。

 ファスベンダーとアリシアをめぐり合わせた本作は、孤島を舞台に過ちと知りながらも他人の子供を自分の娘として育てようとする灯台守の夫婦トムとイザベルの愛と葛藤の日々を描いた感動作だ。

 『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝き、今をときめく女優となったアリシア。そんな彼女は、まだ女優として駆け出しだったころに、スクリーン上の存在だったファスベンダーに感銘を受けていたという。「わたしがまだ母国スウェーデンのストックホルムで生活していた時、『HUNGER/ハンガー』や『フィッシュタンク〜ミア、15歳の物語』を観たのを覚えている。お腹を殴られたような感覚だったわ。彼はとても魅力的だったから。どんな役であろうと、マイケルの演技は常に本物だった。どの役にも驚かされたの」。

 それから時は経ち、アリシアはその真に迫るファスベンダーの演技を、スクリーン越しではなく、共演者として目の当たりすることになるのだった。「彼の演じたトムという役は、これまで彼が挑戦したことのないような役だったにもかかわらず、彼の演技はやっぱり素晴らしかった」と称える。しかし、その相手役となるとプレッシャーも大きかったようだ。「彼と同じレベルに達するために、私はすべてを出し切らなくちゃいけなかった。撮影の初日、私が緊張していたのに、彼がこう言ったのを覚えてる。『まずは思ったままをぶつけてみてくれ、それから次のテイクを考えればいい』。でも、果敢に挑戦するよう働きかけてくる一方で、きちんとそのサポートもしてくれる人なの」とほほえむ。

 その話を横で聞いていたファスベンダーは、「ありがとう。アハハハハ」と思わず照れ笑い。「えーっと、僕がアリシアの実力を知ったのは撮影現場だったんだ。それまで何かを見たことがあったわけではなかった。でもすぐに気づかされたよ。彼女にはすごい集中力があって、勤勉で、覚悟もあったし、非常に勇敢だった。それにスタミナもある。(アリシアは女優になる前、)バレエダンサーを目指してトレーニングを受けていたからね。ダンサーとしての過酷なトレーニング経験があったから、容赦ないエネルギーというか、エネルギーの塊そのものだった。そんな彼女の演技を目の前にして、僕も演技をしたわけだけど、彼女はとても魅力的だった」とおのろけ全開トーク。

 具体的に、ファスベンダーがアリシアの演技で感心したのは、“醜さ”を表現できることだったという。「彼女はキャラクターの醜さをためらわずに表現する。観客にドン引きされるかもしれないと思って、醜さをさらすのを恐れる女優はたくさんいる。でも彼女は自信に満ちていたから、やってのけた。脚本のキャラクターに忠実であろうとした。それに演技のうえで彼女にしかできない選択をするんだ。『リリーのすべて』を観ても、それは明らかだったよ。とても強い女性でありながら、それまで見たことがないようなモダンな女性だった」と称賛しきりだった。実力派の2人が出会い、互いに役者として切磋琢磨し合う中で生まれた本物の関係が、本作のストーリーに現実味を与えている。(編集部・石神恵美子)

映画『光をくれた人』は5月26日より全国公開