モニカ・ベルッチ(Monica Belluci) photo : Getty Images

先週開幕したカンヌ国際映画祭。映画人たちの政治色の強い発言に注目が集まっている。

まずはイラン出身の映画監督アスガル・ファルハーディー。今年2月に行われたアカデミー賞では『The Salesman(原題)』で外国語映画賞を受賞したが、ドナルド・トランプ大統領が出した移民排斥の大統領令に抗議する姿勢を示すため、授賞式は欠席した。カンヌ国際映画祭に現れたファルハーディー監督は「それぞれの文化がお互いに語りあい、尊敬しあう場所がカンヌなのです」「人々が映画について熱く語りあい、記憶に残る瞬間を共有しあう場です」とコメント。文化の多様性を尊重することが重要だと語った。

また審査員を務めるモニカ・ベルッチも「私たちはみんな、それぞれ星なのです。一部の星は輝くこと、自分を表現することを禁じられています。でも星はすべて言論の自由と光に値し、それを持たなくてはならないのです」と訴えた。

ドナルド・トランプ大統領の名前は出していないものの、これが移民排斥やトランスジェンダーのトイレ使用をめぐる政策などに表れるトランプ大統領の姿勢を批判しているのは明らか。アカデミー賞に続いて、今年はカンヌ国際映画祭も政治色が強くなりそう。今後どのようなメッセージが発信されるのか、引き続き注目したい。

text : Yoko Nagasaka