MS&ADインシュアランスグループホールディングスは19日、2017年3月期の連結業績と2018年3月期の業績予想を発表した。前期(17年3月期)純利益は過去最高を更新する2,104億円となり、今期(18年3月期)純利益はさらに増益の2,450億円を見込んでいる。

 MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、2010年にあいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険、三井住友海上グループホールディングスの3社が経営統合して誕生した持ち株会社である。MSは「三井住友」、ADは「あいおいニッセイ同和」から名付けている。また傘下に生命保険会社を持っているため、企業の売上高にあたるものは損害保険の「正味収入保険料」と生命保険の「生命保険料」である。

■前期(2017年3月期)の連結業績

 前期の売上高にあたる損害保険の正味収入保険料は、3兆4,069億円(前年比111%)と前年2月に買収したイギリス・アムリン社の連結効果により増収となった。一方生命保険料は、1兆2,531億円(前年比92%)と前年度の外貨建確定終身保険などの増収の反動により減収となった。

 前期の損保・生保一体としての経常利益は、3,526億円(前年比121%)と大幅増益となった。国内損保ではアーンドプレミアム(経過期間に対応する収入保険料)の増加に対し、インカードロス(実際に発生した事故に基づくクレームに対する支払い予定額)が大幅に減少したことによるものである。これはこの期間に支払いの対象となる自然災害が少なかったことが寄与している。

 前期の損保・生保一体としての純利益は、2,104億円(前年比116%)と経常損益と同様に国内損保の利益が大きく貢献し、過去最高を達成した。

■今期(2018年3月期)の業績見通し

 今期の損害保険の正味収入保険料は、3兆4,500億円(前年比101%)と国内・海外損害保険の漸増により僅かに増収を見込んでいる。生命保険料は、9,490億円(前年比76%)と外貨建確定終身保険などの大幅反動減が続いている。

 今期経常利益は、3,450億円(前年比98%)、純利益は、2,450億円(前年比116%)を見込む。主に海外子会社アムリン社の寄与により前期に続き過去最高益を更新する見込みである。