コンゴ民主共和国で拉致殺害された国連の専門家のサイダ・カタラン氏(2009年1月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】アフリカ中部のコンゴ民主共和国で国連(UN)の専門家2人が拉致殺害された事件で、同国の軍検察官は20日、拘束していた容疑者の男2人を起訴したと発表した。一方、事件に治安部隊が関与していたとの疑惑は否定した。

 事件は今年3月12日、コンゴのカサイセントラル(Kasai-Central)州で40を超える集団墓地が見つかったとの報告を調査するため国連から派遣されていた米国人のマイケル・シャープ(Michael Sharp)氏とスウェーデンとチリ国籍を持つサイダ・カタラン(Zaida Catalan)氏が拉致され、2週間後に遺体で見つかったもの。コンゴ当局は先月、事件との関連で男2人を逮捕していた。

 軍検察官のオドン・マクトゥ(Odon Makutu)大佐は20日、首都キンシャサ(Kinshasa)で記者会見し、10週間に及んだ捜査は終了し、逮捕した2人を「殺人による戦争犯罪、人体の切断、テロリズム、反乱運動に参加することによる戦争犯罪」で起訴したと語った。裁判はカサイセントラル州の州都カナンガ(Kananga)で「間もなく」始まるという。

 国連専門家殺害をめぐっては起訴された2人のほかに14 人が捜査された。マクトゥ大佐は、治安部隊員の関与は示されなかったと述べた。

 カサイセントラル州では反政府部族勢力のカムウィナ・ンサプ(Kamwina Nsapu)首長が昨年8月、政府軍に殺害されたことを機に衝突が激化。これまでに数百人が死亡し、100万人以上が避難を余儀なくされている。
【翻訳編集】AFPBB News