横綱、大関、関脇陣 貫禄を見せつけた大相撲5月場所7日目

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■高安6日目の敗戦を引きずらない勝利 20日、大相撲5月場所の7日目が行われ、関脇・高安は千代翔馬相手に貫録勝ちを収めた。前日の敗戦により崩れてしまうことも懸念されていたが、落ち着いて6勝目を奪った。立ち合い、カチ上げが炸裂すると状態を浮き上がらせた千代翔馬を圧倒突き落としで下した。兄弟子稀勢の里相手に善戦をした千代翔馬だが高安には何も通じず土俵上ででんぐり返しをする形となり土を付けられた。

 この型が出ると高安の相撲。カチ上げがもしかしたら今後高安の代名詞となっていくかもしれない。そのくらい重い立ち合いはもはや横綱陣と比べてもそん色ない。星一つの差で追う白鵬、日馬富士共にまだ当たっていないだけに彼らに土を付けることができれば本気で優勝が狙える存在である。

 先日高安を下した玉鷲も貫禄を見せて千代の国を下した。立ち合い頭で当たると一気に突き落として格の違いを見せつけた。すでに2敗しているため粘って優勝争いに食らいついていきたいものである。

■大関陣も奮闘 カド番豪栄道も2日目、3日目と連敗したものの徐々に本領を発揮し、安定感を見せている。琴奨菊相手に一時土俵際まで追いやられ得意の「がぶり寄り」が炸裂するかと思われた矢先、一瞬のスキをついて突き落としで下した。まずはあと3勝してカド番から脱出したいところである。

 照ノ富士は強い場所と弱い場所がはっきりする大関だが、今場所はその両面を出している。初日、2日目と連敗し、先場所優勝争いを演じた面影は全くなかったが、沖ノ海を寄せ付けず寄り切りで勝利。このまま調子をキープできれば、また同部屋である日馬富士と優勝争いする可能性すら出てくる。

■内容がくっきり分かれる横綱陣 鶴竜が休場し3横綱となってしまった今場所だが、その3力士が毎日館内をにぎわせている。日馬富士は稀勢の里、鶴竜を下した嘉風と対戦。嘉風の「3横綱撃破なるか?」という所に焦点が当てられていたが日馬富士の貫録勝ちで無傷の7連勝。取り組み後も相手が土俵下に落ちないようしっかり支えるという気遣いも見せ、心技体の充実ぶりまで見せつけた。

 稀勢の里は連日危ない場面を見せる。この日も御嶽海相手に苦戦。長い相撲になり何とか御嶽海を寄り切りで下した。しかし取り組み後肩で息をしていた御嶽海に対し横綱の表情は涼しげであった。こういった所にも強さが伺えた。

 今場所はとにかく隙が無い白鵬は初めての結びの一番に意欲を見せる大栄翔と対戦。立ち合い左で張って右差しを決めると一気に押し込み寄り切りで難なく下した。ここ数場所では見られなかった白鵬の強さが戻ってきたと言ってもいいだろう。

 7日目にして上位陣の調子が上がってきたと言っても過言ではない。こうなってくると今後の優勝争いから目が離せない。