17日、韓国気象庁は来年下半期に打ち上げ予定の次世代型静止軌道気象衛星「千里眼衛星2A号」に搭載する気象観測システムの開発が完了したことを明らかにした。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。資料写真。

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2017年5月17日、韓国気象庁は、来年下半期に打ち上げ予定の次世代型静止軌道気象衛星「千里眼衛星2A号」に搭載する気象観測システムの開発が完了したと明らかにした。韓国・ニューシスなどが伝えた。

観測システム、本体ともに韓国独自で開発した初の静止軌道衛星となる「千里眼衛星2号」は、発射重量3.5トン級の「千里眼衛星2A号」と「同2B号」の衛星2基で構成。「2A号」には、地球気象観測用と宇宙気象観測用の二つの撮像装置が搭載され、「2B号」には、X線を用いた観測装置と海の色を観測する撮像装置が搭載される。

今回システム開発が完了した「2A号」は、2010年に打ち上げた「千里眼衛星1号」と同位置(東経128.2度)に静止し、気象予報や台風、豪雨などの監視に用いられる予定だ。

気象庁は、未来創造科学部・環境部・海洋水産部と共同で、次世代気象衛星開発事業を推進、12年から次世代型気象衛星システムの開発を行っており、16年1月に詳細設計を完了、同年5月から「千里眼衛星2A号」本体、今年3月からは「千里眼衛星2B号」本体の飛行モデル組み立て試験に着手してきた。

「2A号」は18年に、「2B号」は翌19年に、それぞれ欧州宇宙機関(ESA)主管で開発されたロケット「アリアン5」に搭載し、南米にあるギアナ宇宙センターからの打ち上げが予定されている。「2A号」が予定通り来年打ち上げられれば、韓国は日本と米国に次いで世界で3番目の次世代型気象衛星保有国になる。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「衛星の開発に金を使うより、気象予報官の育成に金を使った方がよいのでは?」「ハードウエア開発だけ頑張っても、ソフトの分析能力が劣っていたら何にもならない」「今まで通り、日本の気象予報を参考にした方がいいような気がする」「予算の無駄遣い」など、韓国の独自開発となる衛星にもかかわらず否定的な意見が多く寄せられた。

また、「今度は遠い宇宙から韓国を見て、天気の実況中継をするのか」と、的中率が低いことから「予報」ではなく「実況」とたびたび皮肉られる韓国の天気予報への不満の声もあった。(翻訳・編集/三田)