ナチュラルクリーニングをご存知ですか。クエン酸や酢、重曹など、身近にあるものを使った環境に優しい掃除方法です。半信半疑でやってみると、意外にも綺麗に汚れが落ちるのでびっくり。なぜ重曹で汚れが落ちるのか、不思議に思いませんか。その仕組みを知っていれば、もっとうまく掃除に活用できるかもしれません。

重曹でお掃除する人が増えている

掃除に市販の洗剤を使えば素早く汚れが落ちるし、むしろその方が便利かもしれません。なのにあえて重曹を使おうとするのは、どうしてなのでしょうか。それは重曹は体内に入っても害が少なく、安全面において心配がないからです。赤ちゃんや子供、ペットのいるおうちでは、強い薬品の入った洗剤を使用するのはどうも気がかりです。それに環境汚染の心配もあります。こういった理由から、ナチュラルクリーニングへの関心が高まっているのです。

重曹で汚れが落とせるわけとは?

重曹はいろいろな場所で掃除に使えます。主な重曹の効果とは、クレンザー機能、油汚れの除去、そして消臭です。

●クレンザー機能

重曹には研磨作用があります。重曹は硬くないので、市販のクレンザーと比べて、その効果は弱めです。しかしその分、鍋やシンクなどを傷つけにくいと言えます。クレンザーとして重曹を使用する場合は、水に溶かさずそのままふりかけて、こするようにして掃除しましょう。

●油汚れを落とす

油汚れには重曹が効果的です。油は酸性であると見聞きすることありますが、正確には油は中性です。だから重曹のアルカリ性質が油を中和して汚れを落とすわけではないんです。油と水は混じりませんが、重曹水のようにアルカリ性をおびた水は、油に馴染んで油を分解することができます。分解によってできるのが脂肪酸ナトリウム塩。実は脂肪酸ナトリウム塩は石鹸の主成分なんです。この石鹸成分が働いて、汚れが落ちるようになります。

●消臭

腐敗や汗の臭いなど酸性の臭いには、重曹のアルカリ性と混ぜて中和すると、臭いが消えてなくなります。しかしアンモニア臭のようにアルカリ性の臭いの場合は、中和が起こらないので、重曹による消臭効果はありません。

重曹の選び方と注意点

重曹は比較的簡単に手に入りやすく、100円ショップでも購入することができます。重曹は使用目的により、食用と工業用に分けられます。食品添加物として使用できる重曹は、パウダー状で細く不純物が少ないのが特徴です。逆に工業用の重曹は粒が荒く、不純物が混じっています。掃除用として利用する場合はどちらでも構いませんが、料理に使用する場合は、当然食用の重曹を選ぶようにしましょう。

重曹を掃除に利用する注意点として、素材よっては痛めてしまう場合もあります。アルミ素材の鍋・フライパンに重曹は不向きであり、アルミは重曹と反応して黒くなってしまいます。また木製品や畳などの天然素材、また布製品なども、変色の恐れがあるので、重曹を使うときは注意しましょう。重曹は用途が広く、コツさえつかめばとても便利な洗剤となります。それに重曹は値段が安いのも魅力的。ぜひ重曹を使ったお掃除、お試しくださいね。


writer:Akina