機内で爆発のBeatsヘッドホン、アップルは「他社製バッテリーが原因」と結論。補償なしの被害女性「失望した」

 

豪州のニュースサイトAdelaide Nowが、2月に発生した飛行機内でのBeats製ヘッドホン爆発事故について、事故を調査したアップルが「他社製バッテリーの不具合による出火が原因で、アップルに責任はない」と結論づけたと報じました。

事故は北京発オーストラリア行きの機内で発生しました。当時女性は座席で眠っていましたが、突然装着していたヘッドホンが爆発するという"寝耳に炎"の出来事が発生。女性は顔と手に火傷を負い、前髪の一部も焼け焦げてしまう被害に遭いました。

 

 

その後航空安全規制当局は、(出火を防止できるかどうかはともかく)バッテリーを使わないときは所定の場所で保管することなど、機内でのバッテリーの取扱い全般についていくつかの規制を追加しました。

女性はこの事故にも関わらず多額の損害賠償を求めることはせず、焼けてしまったヘッドホンの代替品と使えなくなった衣服のぶんの補償だけを望んでいました。しかし今回の結果を受けて「ヘッドホンそのものやパッケージには互換バッテリーの使用について何も説明はなかった。アップルの結論に失望している」とコメントしています。

なお9to5Macによると、原因のバッテリーはAAA型(単4型)であり、多くのBeatsヘッドホンが採用しているもの。この場合、一般的には単4型であれば充電式だろうが乾電池だろうがメーカー問わず使えると思うのが普通であり、パッケージにも取説にも使用する電池の指定がなかったのなら、100%バッテリーのせいにするのは難しいような気もします。

逆にアップルの立場からすれば、仮に補償をしてしまえば新しい製品欲しさにわざと粗悪なバッテリーを使う輩が出てくる可能性も考えられ、その辺が今回の厳しい対応となったのかもしれません。

4月に発生したFitbit Flex 2の炎上事故では、ユーザーがFlex 2を装着して読書をしていたときに突然出火が起きましたが、その後の調査で過去に被害者がFlex 2に大きな荷重をかけていたことがあり、それによって発生した内部損傷が原因だと判明しました。ただ、Fitbitは事故発生後すぐに(それを使用するかはともかく)代替品を提供しています。

いずれも製品の取り扱いかたが原因で起こった事故ながら、その対応には大きな違いが出ました。ただ、電池メーカーが補償すべきというアップルの考えももっともではあるものの、被害者への「お見舞い」としてでも代わりのヘッドホンを提供すれば、逆に企業イメージを向上させられたかもしれません。

訂正:初出時Beats製ワイヤレスヘッドホンとしていましたが、2014年製のBeats by Dre Wireless Headphonesは内蔵バッテリー式であり、当時単4型電池を使用していたのはノイズキャンセリングヘッドホン製品です。ソース元ではワイヤレスヘッドホンとの記述もあるものの、おそらくこれはノイズキャンセリングの誤りと思われるため本記事からは"ワイヤレス"の記述を削除いたしました。

[Image : Shutterstock]