「ボク、運命の人です。」には女子のロマンが詰まってる【今からでも観るべき春ドラマ】

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【芸能ライター・スナイパー小林の今からでも観るべき春ドラマ Vol.6】

 中盤戦を迎えた春ドラマで、今から見ても楽しい作品を選んで紹介していきます。ドラマ評で紹介するたびに思うのは、「TBS日曜劇場」は“香川照之アワー”だということ。2010年放送の「新参者」からほぼ出演しているなんて、そのうちギネス記録に届きそうな気配ではありませんか。今回も主演と絶妙な立ち位置で対決をする悪の上司役がキマっています!

●ボク、運命の人です。
毎週土曜22時放送/日本テレビ系列/出演:亀梨和也、山下智久、木村文乃、菜々緒

◆結果、女子のロマンが詰まっていました

 幸せな恋愛からほど遠い寂しい日々を送っていた青年が、謎の“神”の指示によって運命の出会いを成就させるラブコメディ。

「野ブタ。をプロデュース(日本テレビ系・2005年)」から12年ぶりの亀&山コンビの復活というだけで、ジャニーズ好きの筆者は軽く興奮。

 さすが「プロポーズ大作戦(フジテレビ系・2007年)」の脚本を手がけた金子茂樹さんだけあって、山Pの良さを知っているのか彼の使いかたが上手すぎる。あのビジュアルを生かしきった“軽ノリ”は、登場しただけで思わずニヤリ。亀梨演じる正木誠をからかうようなふたりのやり取りは、ギャグを見ているようだ。

「君たちの子どもが30年後の地球を救うんだよ。地球に接近する隕石の軌道をずらしてノーベル平和賞と物理学賞を人類で初めて同時受賞する」

 と、誠と晴子(木村文乃)が結ばれる運命にあることを指南する神。ひょっとしたら彼は、ふたりの子どもなのかな、とスナイパー小林は予測。

 偶然が重なっていくふたりの恋模様は微笑ましく、女子の理想だ。そして「自分のところにも神が来ますように!」と視聴する女子の大半が神からの的確な恋愛指南、および誘導を待ちわびているはず。

●小さな巨人
毎週日曜21時放送/TBS系列/出演:長谷川博己、岡田将生、香川照之

◆「半沢直樹」の再来…なるか?

 上層部の企みにより、所轄へ左遷されてしまったエリート警察官が自分の役職に戻るべく奮闘する。要は「半沢直樹(TBS系列・2013年)」の警察バージョンが本作だ。

 半沢では動かぬ証拠を武器に、上司が逆らえないように立ち向かっていったが、この作品ではそこがやや変わっている。長谷川博己扮する香坂真一郎が、部下による情報漏洩などのミスに見舞われてしまうのだ。これが人間らしいな、と好感が持てた。

 警察官僚というと高慢なイメージがあるけれど、もともと品格が漂う長谷川の演技に関してはまるでゼロ。所轄にいながらも、必死で事件と、そして自分のキャリア復帰に立ち向かう香坂の姿は、月曜から仕事に立ち向かうお父さんたちの栄養剤だ。

 最後に、ちょっと気になったのが「TBS日曜劇場」の映像の質感。臨場感を持たせるために、工夫をこらしていると思うのだけど、夕方のロケシーンで安田顕をはじめとする出演者の目が、わざとらしい赤色に充血していた。これ「ルーズヴェルト・ゲーム(2014年)」でも見られた映像なので、TBS様、何か改善策があればぜひ。

<TEXT/スナイパー小林>