プロレス以上のドタバタぶりだった。アントニオ猪木参院議員が18日、都内で会見。小池都知事率いる「都民ファーストの会」の野田数代表を業務上横領容疑で警視庁に刑事告訴していたことを明かした。猪木氏は、政策秘書だった野田氏が在任中に、国会議員に支給される「文書通信交通滞在費」など計1120万円を横領したとしている。

 告訴したのは14年12月と2年以上も前だが、改めて注目を浴びるきっかけとなったのは、18日発売の「週刊新潮」の報道。野田氏が秘書時代に公金を横領し、キャバクラなどで使い込んでいたというのだ。

 都議選を間近に控えた時期の“爆弾発表”に、メディアは沸き立ち、会見場へ大挙した。ところが、待ち構えていた猪木氏のマネジメント会社の職員が「事前登録した社以外には非公開」と報道陣をシャットアウト。これにブチ切れた報道陣からは「税金がかかった問題だぞ!」などと怒号がガンガン飛び交った。

 スタッフは脂汗をにじませながら「決まりですので」と必死の抵抗も、15分ほどの押し問答の末、弱り切った表情で「どうぞお入りください」と報道陣の入場を許した。

■質問を一方的に打ち切り“逃亡”

 肝心の猪木氏は、会見場で席に着くなり「元気ですかーっ!」とお決まりのセリフだが、すぐに神妙な面持ちで「カネをくすねちゃいけない」と、野田氏の横領疑惑について説明。「(野田氏に)文通費は月50万円と言われたが、本当は100万円だった」「(実際の被害額は)4000万円くらい」などとぶちまけた。

 終了後、秘書が報道陣の質疑に応じたが要領を得ない。野田氏が公金を何に使ったのかを問われても「捜査に関わることなので」と終始あやふやで、結局、質問を一方的に打ち切り、「ハッキリしろ」と迫る報道陣に背を向け、走って逃げ去ってしまった。

 野田氏が公金を使い込んでいれば大問題。真相解明が重要なのは当然だが、こんなドタバタで大丈夫か? 一方の野田氏は、会見開催にカンカンだ。代理人弁護士はこう言う。

「都議選前というデリケートな時期なので、事を荒立てないよう新潮の記事は無視しようと考えていました。しかし、あおり立てるように会見を開かれたので、名誉毀損で訴える方針を固めました。来週にも訴訟を提起します。猪木氏の訴えは事実無根です」

 泥沼の訴訟バトルに発展しそうだ。