イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したリビア・ベンガジ南郊のカンフダをパトロールする民兵組織「リビア国民軍」のメンバーら(2017年1月28日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】リビア南部で18日、国連(UN)が支援しているリビア統一政府(国民合意政府、GNA)側の民兵組織「第3軍(Third Force)」が、ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)退役将校傘下の民兵組織「リビア国民軍(LNA)」のブラク・アルシャティ(Brak al-Shati)航空基地を攻撃し、141人が死亡した。リビア国民軍が19日発表した。

 リビア国民軍の報道官は「兵士らは軍事パレードから戻ってきたところで武装しておらず、その大半が『処刑』された」と述べ、犠牲者のほとんどは戦闘員だったが同基地に勤務していた民間人や近隣住民も死亡したと明らかにした。

 統一政府とその国防省は19日、いずれも攻撃を非難し、そのような攻撃を命じていないと発表した。統一政府は同日夜、声明を発表し、調査委員会を設置するとともに、マフディ・バルガティ(Mahdi al-Barghati)国防相を停職処分とし、責任の所在が判明するまで第3軍のトップをその任から外すと発表した。

 リビアは、独裁者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が倒れた2011年以降混乱が続き、現在は同国北西部に位置する首都トリポリ(Tripoli)の統一政府と東部トブルク(Tobruk)に拠点を置く対抗政権、そしてそれぞれの政権を支援する各勢力が戦闘を続けている。リビア国民軍は統一政府を認めておらず、東部の政権を支持している。

 約1か月前にはリビア国民軍が、リビア南部の主要都市セブハ(Sebha)近郊で第3軍管理下の航空基地を攻撃していたが、今月2日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で行われたハフタル氏と統一政府のファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相の調停協議を受けて、この攻撃は中止されていた。

 リビア国民軍が支持している東部の議会の議長は、西部の都市ミスラタ(Misrata)を拠点とする第3軍が「アブダビで結ばれた停戦合意に対する重大な違反」をしたと非難した。
【翻訳編集】AFPBB News