外壁を飾る天然石が魚のうろこに見えることから「うろこの家」の名称に。2つの塔が印象的/うろこの家・うろこ美術館

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神戸・北野の異人館街には、見学できる洋館が約20館あり、特徴的な外観や豪華なインテリア、ハイカラ文化を物語る歴史ある洋館を見ることができる。そこで、登録有形文化財である異人館を店舗にしたスターバックスをはじめ、異国情緒たっぷりの洋館を紹介!<※情報は神戸ウォーカー(2016年9月9日発売号)より>

【写真を見る】光が射し込むステンドグラスが美しい1階の食堂。食卓には季節の花が/うろこの家・うろこ美術館

■ 眺望も素晴らしい「うろこの家・うろこ美術館」

「うろこの家・うろこ美術館」は、外国人向け高級借家として居留地に建築されたのち、移築された神戸初の公開異人館。当時のおもかげを残す館内には、西洋の貴重な家具、工芸品を展示。また、2階テラスから眺めることができる、神戸市街も見どころの一つ。

外壁を飾る天然石が魚のうろこに見えることから「うろこの家」の名称に。2つの塔が印象的。

光が射し込むステンドグラスが美しい1階の食堂。食卓には季節の花が。

鼻先を触ると幸せになれるという、イノシシの像「ポルチェリーノ」はシンボル的な存在。

■ レンガ壁の異人館街のシンボル「風見鶏の館」

「風見鶏の館」は、かつて神戸に住んでいたドイツ人貿易商・トーマス氏の私邸として1909年ごろに建築された。趣向をこらしたインテリアと共に、アール・ヌーボー様式のドアノブやステンドグラスなど細部の美しさも見逃さないで。

異人館のなかで外壁にレンガを使った建物はココだけ。青空にもよく映える、このエリアのシンボル的存在。

中世城館風の様式美を取り入れた1階食堂。暖炉飾りや飾り扉などの見事な意匠に圧倒される。

屋根の上の風見鶏は、魔よけの意味もあるんだとか。

■ 異人館を改装したレトロなスターバックス

1907年に建築された木造2階建ての住宅を移築・再建。登録有形文化財である異人館を店舗にしたのは全国でもここだけ。書斎や居間など当時の雰囲気を楽しめ、部屋の趣も異なるのでお気に入りの空間を探してみよう。

全6部屋あり、ラウンジ、ダイニングルーム、ゲストルームなど、各部屋の異なった空間を味わえる。ロゴは神戸北野異人館店限定の木造デザイン。

レトロモダンなダイニングルームでカフェを楽しむ。

建具やフローリングなどの構造はそのままに、当時の趣を感じられる店内が魅力。

「シナモンロール」(写真手前・313円)、「スターバックスラテ(トール)」(奥・399円)などの定番メニューも多数そろう。

■ そのほかの異人館もチェック!

萌黄の館/香りの家 オランダ館/山手八番館/ベンの家/洋館長屋(仏蘭西館)/神戸北野美術館/坂の上の異人館/英国館/プラトン装飾美術館/神戸トリックアート不思議な領事館/北野外国人倶楽部/ウィーン・オーストリアの家/デンマーク館

【お得な異人館共通券も】3館特選入館券(1400円※450円お得)、5館特選入館券(2100円 ※650円お得)や8館特選入館券(3000円※1600円お得)など。券種によって対象の異人館が異なるので注意を。3館・8館特選入館券は「チケットプラザ」0120-888-581、8館特選入館券は「うろこの家・うろこ美術館」で購入できる。【関西ウォーカー編集部】