Google、Daydream 2.0「ユーフラテス」発表。VR専用UI、Castやキャプチャなど共有強化
Google がモバイルVRプラットフォームDaydreamの新バージョン、Daydream 2.0を発表しました。コードネームは「Euphrates」(ユーフラテス)。

年内に登場するスタンドアロン型VRヘッドセット対応のほか、Google Cast への対応、スクリーンショットや動画キャプチャなど、Daydreamの弱点だった体験の共有が強化されます。

またVR専用ウィンドウマネージャ、VRから離れず通知確認や設定変更ができるユーザーインターフェースなど、アプリ単位ではなくOSそのものをVR化するための新機能多数を含む点が特徴です。

【ギャラリー】Daydream 2.0 Euphrates (Google I/O 2017) (5枚)


Daydream 2.0 Euphrates は、スマートフォンなどDaydream対応デバイスで動くソフトウェア基盤の更新。現在市場にあるDaydream対応スマホ8機種、および今後発売または対応するすべての端末で適用できます。いきなりアップデートできず取り残される端末はありません。

ユーフラテスの更新点は大別して3つ。

・単体ヘッドセットへの対応
・VRの共有機能強化
・VRネイティブなユーザーインターフェース強化



まず、年内発売予定のスタンドアロン型Daydreamヘッドセット対応。

単体ヘッドセットは単にスマホとゴーグルが一体化しただけでなく、Tangoを応用したインサイドアウト式トラッキングシステム WorldSense によるポジショントラッキングなど、従来のDaydreamにはなかった機能を備えます。

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ユーフラテスはこのWorldSenseに対応するほか、スタンドアロン型ヘッドセットで使われるSnapdragon 835プロセッサ対応、地磁気・ジャイロセンサの自動キャリブレーション、Daydreamコントローラ用のエルボーモデルなどが加わります。

エルボーモデルは、ヘッドセットとコントローラの相対位置および動きから、ユーザーの肘(腕)の状態を再構成する技術。Daydreamコントローラは限られたセンサしか備えませんが、エルボーモデルによって仮想空間にユーザーの手を再現して、物を持ったり投げたりがより自然に処理できるようになります。

共有の強化としては、VRアプリのスクリーンキャプチャや動画キャプチャが追加。さらに Google Cast 対応で、ヘッドセット着用者が見ているVR世界をテレビなどに飛ばして皆で観られるようになりました。

VRは着用者以外に状況が分からないため、ヘッドセットだけではグループで盛り上がるのは難しく、操作を教えるために「いま何が見えてる??」と口頭で尋ねたり要領を得ない回答の判じ物をする苦労がありました。

VRヘッドセットが外付けモニタ扱いでPC側にも写せるPC VRや、テレビにソーシャルスクリーンを写せるPlayStation VRでは外に見せるのも容易でしたが、Daydream も Google Cast でこれに近づけるようになります。



最後はコンテンツを選ぶホームや、VRを中断せずに操作できるユーザーインターフェースの更新。

スタンドアロン型のDaydreamヘッドセットはタッチ画面がなく、VRアプリを終了してただのAndroidとして設定し直すといったことができません。このためEuphrates では、DaydreamのまますべてのAndroid システムUIにアクセスできるようになりました。

またVRで大きく困るのは、必然的に目を塞ぐ仕組みのため、体験しているVRコンテンツ外の情報が遮断されること。VRゲームをしつつ、ゴーグルを少しずらしたりクッションに指を突っ込んで、スキマからスマホをチェックするのもよくある話です。

Daydream 2.0 Euphrates では、VRコンテンツを終了せずに、そのまま通知を確認したり、設定をクイック変更できるようになります。



VRネイティブと体験の共有という意味では、Daydream版YouTubeの更新も予告されました。VR空間でほかのユーザーが何を観ているかチェックしたり、同じVRを同じ部屋にいるように会話しながら体験共有が可能です。

同時に発表された Galaxy S8 / S8+ の Daydream 対応、LGから今年後半に登場するDaydream対応フラッグシップ、さらに他社からの新規対応端末を合計すると、年内にはDaydream 対応機器が数千万台に達する見込み(Google)。

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日本国内では Daydream 対応端末がグローバルに輪をかけて少なく、そもそもヘッドセットのDaydream Viewもまだ販売されていません。Google が言うように、Daydream がスマホでいうAndroidのようにVRや没入型コンピューティングを普及させる役割を果たすのだとすれば、日本でも開発者や新しいもの好きのために早く導入してほしいものです。

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