じっくり選び抜いて手に入れたのに、いまひとつ使いこなせず戸棚の奥に眠っている鉄鍋や鉄フライパン、ない? たとえ錆びていても、ちゃんとした手入れをすれば再生可能なのが鉄器のよいところ。あなたの手で生き返らせてあげて!

step1
新品の鉄のフライパンは、最初だけ洗剤で洗う。ねぎやしょうがの皮など、香味野菜のくずを多めのサラダ油でじっくり炒め、側面まで油をなじませる。※錆び防止ニスが塗られたものは、まずニスを火で焼き切ってからこの作業を行う。

step2
鉄鍋の場合は深さがあるので、step1の手順のあと、さらに口すれすれまで水を注ぎ、30分から1時間強火で煮立てる(フライパンには不要)。隅々まで油が行き届くと、皮膜が完成する。

step3
洗剤を「絶対に!」使わず、お湯で全体をさっと洗い流す。道具はたわしがベスト(金属はNG)。調理した食材のにおいは、使ううちに不思議と気にならなくなるそう。

step4
洗ったらすぐに水気をふき、火にかけながらさらにふいて完全に水気を飛ばす(ここが重要!)。毎回のお手入れは3、4回のみで完璧。錆びてしまったら紙ヤスリで軽くこすり、1から始める。

step5
しばらく使わない場合は、ふきんに含ませたサラダ油を表面になじませ、新聞紙で包んで保管。「鉄器は『すき焼き用』などと限定せず、多用途に頻繁に使うのが最良のお手入れなんです」、と熊澤さん。

photo : Ykako Hiramatsu text : Yoko Asano special thanks : Daisuke Kumazawa(Kamaasashoten)